みかん小説
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"元嫁の15枚返し" 第10話

裁判所から届いた退も、こっそり読んで自へ隠していた。

携帯話にはからの催促が入り続けている。

所までられている。

方、桃は笑顔を振りまきながらも健を観察していた。

何かがおかしい。

なのに、今の主役である母親の客へ挨拶もしない。

顔は青ざめ、まで震えている。

は途で寝へ入り、以見つけていた宝箱の所をもう度確認した。

のネックレス。

ブレスレット。

指輪。

計。

があるんだから、丈夫よね」

自分に言い聞かせながらも、宝箱がある引きしの位置だけは正確に覚えた。

夜がまり、3段の誕ケーキが運ばれた。

京子はロウソクのった。

同窓

娘の婚約者

若く美しいしい嫁候補。

豪華な

京子は、自分ので今が最も輝いているとっていた。

「奥様、願い事を」

誰かが声をかけた。

京子は笑った。

「願い事なんて必ないわ。もう全部に入ってるもの」

笑い声が広がった。

ロウソクを吹き消した、その直だった。

玄関のインターホンが鳴った。

羅がうような声で玄関へ向かい、扉をけた。

そして凍りついた。

裁判所の執官と、複数の作業員がっていた。

「裁判所による執です」

官たちは内へ入り、類を示した。

財の部には次々と印が付けられていく。

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リビングは瞬で騒然となった。

「何してるのよ!」

京子が駆け寄った。

「ここは私のよ!」

け渡しに関する続きです。通はすでに送付されています」

「そんなものらないわ!」

官は淡々と類を確認した。

その

玄関から、ゆっくりとヒールの音が響いた。

々の線が斉に向いた。

濃紺のスーツを着た女性が、類を持って入ってきた。

佐藤恵子だった。

3まで、このげながら事をしていた嫁。

しかし今は違った。

恵子は京子たちのまで歩き、類をテーブルへ置いた。

「このは、お義父様の遺言によって私が単独で相続しました」

リビングから音が消えた。

からグラスが落ちた。

「そして、私名義だった族カード15枚もすべて解約しました。百貨の資格についても同様です」

京子の唇が震えた。

「嘘よ……」

「もう1つ」

恵子は周囲を見回した。

「私の許なく、こので暮らすことも、パーティーをすることも認めていません」

そして静かに言った。

ていってください。ここは私のです」

京子は類を掴み、破ろうとした。

しかし執官が止めた。

「こちらは写しです。原本は正式に保管されております。公証の確認、医師による能力の確認もございます」

その、別の担当者が健へ声をかけた。

「健さん。別件の債務についても確認がございます」

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からの借までにされた。

同窓たちの表変した。

「京子……今まで自してたおって、本当に元のお嫁さんのおだったの?」

誰も京子と目をわせようとしなくなった。

1、また1と帰り始めた。

そして羅の婚約者の母・ひよ子がた。

羅が泣きそうな顔でづいた。

「お義母様、これは誤解で……」

ひよ子はテーブルから赤ワインのグラスを取った。

次の瞬、その羅の顔へかかった。

「百貨もシステムエラーだった?」

羅は何も言えなかった。

持ちのふりをして、もうしでうちの息子まで騙すところだったわね」

「待ってください」

「破談です」

ひよ子は息子の腕を取り、そのまま帰っていった。

客が全員いなくなった、リビングには割れたグラスと踏みつぶされた、崩れたケーキだけが残った。

京子はへ座り込んでいた。

その隙に、誰よりく現実を理解したのは桃だった。

もない。

もない。

には借がある。

もうここにいる理由はない。

は寝った。

確認していた宝箱を取りし、ネックレスも指輪も計もバッグへ詰め込んだ。

さらに羅の部から婚約記のダイヤモンドやブランドバッグまで持ちした。

いっぱいの荷物を持って玄関へ向かう。

京子が気づいた。

「待ちなさい……」

しかし声に力がない。

度だけ振り返った。

そして何も言わず、夜のへ消えた。

しばらくして戻ってきた羅は、母親がへ倒れているのを見つけた。

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