みかん小説
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"追放母の25億売却" 第11話

は初めて、自分自で財産を使えたような気がした。

あるれた午は港の見える公園のベンチへ座っていた。差しを受けた面がきらきらとり、そのを鳥たちが自由にび交っている。

は「健太の母親」という役割へ自分を縛りつけてきた。

息子の成功が自分の成功。

息子の幸せが自分の幸せ。

そう信じて疑わなかった。

しかしその鎖は、息子だけでなく、自分自をも苦しめていたのかもしれない。

今、ぶ鳥のように自由だった。

髪を優しく撫でる。はゆっくりと目を閉じ、そのを全で受け止めた。

もう誰かのために、自分を偽る必はない。

誰かの評価を恐れ、さくなってきる必もない。

母親としてではなく、1、田として歩むしい。それは華やかなものではなく、これまでと変わらない質素な毎かもしれない。

それでも、そこには確かな尊厳と穏やかなびがあった。

の本当のは、70というを経て、今この瞬から静かに始まった。

くでの汽笛が鳴り響く。

その音はしいを祝うように、崎の青い空へく、力く広がっていった。

ベンチからがり、港を背に歩きしたの背は、これまでの番まっすぐだった。

そして誰よりも、気く自由だった。

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