"水槽裏の金歯" 第5話
産投資に失敗。
返済できなければ、の仲へ横領を公表する。
もう1つの名も見つかった。
佐藤浩司。
借500万円。
利180%。
担保は鮮居酒の営業権。
渡辺は帳簿を閉じた。
8、警察を誤った方向へ導いた2は、どちらも恵子に額の借を負っていた。
佐藤浩司は、阪の古びたアパートで逮捕された。
京へ移送された佐藤は、8とは別のように老けていた。髪はくなり、頬は落ち、は絶えず震えていた。
取調の子に座ると、佐藤は貧乏揺すりを始めた。
「どうして今さら、こんなことをするんですか」
「今さらではありません」
渡辺は鞄から1枚の写真を取りした。
排管から発見された歯だった。
続いてDNA鑑定を置いた。
「あなたは8、鈴恵子さんが裏からて、タクシーに乗ったと証言しました」
佐藤の線が写真に釘付けになった。
「では、なぜ鈴さんの歯が、あなたのの厨の排管から発見されたのでしょうか」
佐藤の顔から血の気が引いた。
額には汗が浮かび、指先が激しく震え始めた。
渡辺は秘密の帳簿をいた。
佐藤の名がかれたページには、赤い印がつけられていた。
「借500万円。利180%。返済できなければ、の営業権を渡す契約になっていますね」
「それは……」
「鈴さんが失踪した1週、あなたの500万円の借は全額返済されています。
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現で、括です」
佐藤は子の背に体を押しつけた。
逃げはなかった。
突然、佐藤がちがった。
「私が殺したんじゃありません!」
取調の壁に声が響いた。
「私は言われた通りにしただけです!」
渡辺は佐藤を座らせ、録音のスイッチを入れた。
「誰に言われたのですか」
佐藤はを抱えた。
「話したら、私も殺されるかもしれない」
「8、鈴さんの族は苦しみ続けました。あなたも、もう逃げ続けることはできません」
い沈黙の、佐藤が語り始めた。
事件の夜、宴会が終わり、客が全員帰ったのことだった。
佐藤が厨で片付けをしていると、裏がいた。入ってきたのは義子だった。
「姉御は、全ての扉に鍵をかけろと言いました」
佐藤は震える声で続けた。
厨の隅には、すでにかなくなった恵子が倒れていた。
「私は何が起きたのか分かりませんでした。が震えて、逃げようとしました」
だが義子は、佐藤を引き留めた。
借500万円を帳消しにする。
も守ってやる。
その代わり、最まで伝え。
拒否すれば共犯として警察へ突きす。
「怖かったんです。それに、を失いたくありませんでした」
佐藤は顔を覆った。
2は厨で痕跡を隠した。
量のと塩素系漂剤を使い、や壁、シンク、槽の周囲まで徹底に洗った。
恵子の歯がへ落ち、排へ流れたことには気づかなかった。
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翌、健がで暴れ、警察が厨へ入ったも、佐藤は管理のために掃除をしたと説した。
そして警察の再聴取では、恵子がタクシーで帰ったと嘘をついた。
「全てを指示したのは誰ですか」
渡辺が最に確認した。
佐藤は何度もをきかけ、再び閉じた。
やがて、かすれる声で答えた。
「義子です」
で「姉御」と呼ばれ、誰からも信頼されていた女性。
8、涙を流しながら恵子のを証言した物こそ、事件のにいた。
佐藤の自から2、午530分。
警察は港区の級マンションを包囲した。
築で魚を扱っていた収入だけでは、到底購入できないほど豪華な居だった。積の無断流用と産投資によって得た財産の部だと考えられた。
渡辺がインターホンを押した。
「警察です。ドアをけてください」
しばらくして、警戒した声が返ってきた。
「こんなに何の用ですか」
「義子さん。殺容疑で逮捕状がています」
ドアがいた。
級なシルクの寝着を着た義子が、堂々とっていた。
「私が誰だか分かっているんですか」
「分かっています」
「弁護士を呼びます。これは権力の乱用です」
錠をかけられても、義子は鳴り続けた。
隣民が窓から見ている、義子は顔を隠そうともしなかった。を30支配してきた自信は、逮捕されたも消えていなかった。
取調でも、義子は全てを否認した。
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