"残り物少年の奇跡" 第14話
でも、々は誰かが配してくれていると分かるだけで、元気になれるんです」
孝志は、変わらない翔太の姿を誇らしく見つめた。活が豊かになり、族と全なを得ても、を助けたいという願いはしも失われていなかった。
「翔太。になったら、やりたいことはあるか」
「族のいない子供たちが、本当の族と暮らせるきなを作りたいです。施設ではなく、してくれるお父さんやお母さんがいるです」
「すばらしい目標だ」
「お父さんも伝ってくれますか」
「おがやりたいことなら、何でも伝う」
「約束ですよ」
「ああ、約束する」
が流れ、翔太はその願いを忘れずに成した。を優秀な成績で卒業し、学では理学と医学を学んだ。
やがて翔太は、孝志や族の支援を受けて「佐藤族癒やしセンター」を設した。そこでは庭内の問題、の病、貧困、孤独によってれかけた族を支援し、しずつ関係を取り戻す助けをした。
30歳になった翔太は、何百もの族と向きっていた。孝志も75歳になっていたが問題なく歩き続け、経営から退いたはセンターの相談役として働いていた。
恵子はひとり親支援の事業を担当し、輝はセンターと基の財務を支えた。族の形は事故のと同じではなかったが、以よりいつながりで結ばれていた。
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ある、翔太は刻な問題を抱えたと面談していた。父親は仕事を失い、母親はいうつ状態にあり、3の子供たちは両親へを閉ざしていた。
翔太は族と同じさの子に座り、穏やかに尋ねた。
「この族が幸せだったのことを、教えてもらえませんか」
最初は誰も答えなかった。やがて末の息子が、5に族でへったのことを話し始めた。
「父さんがきな砂のを作りました。母さんが貝殻の探し方を教えてくれました」
「ほかには、何を覚えていますか」
しずつ、族全員がいを語り始めた。父親は子供たちへ泳ぎ方を教えたことをいし、母親は久しぶりにから笑えたのことを話した。
「その、族を幸せにしていたものは何でしたか」
女がさな声で答えた。
「みんな緒だった。誰もっていなかった」
「皆さんを緒にしていたものは何でしょう」
父親はうつむいたまま答えた。
「緒にいることが、好きだった」
「今も好きですか」
い沈黙の、母親がをいた。
「おや責任について喧嘩していないなら」
翔太はゆっくり頷いた。
「では、は今も残っています。ただ、たくさんの配事のに埋もれているだけです」
翔太はその族が、もともと持っていたつながりをいす助けをしながら、仕事、治療、活について現実な計画も緒にてた。
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3か、父親はしい仕事を見つけ、母親は治療を続けながら回復し、子供たちはしずつ両親へをくようになった。
孝志は面談をた翔太へ尋ねた。
「いつも、どうやって族を変えているんだ」
「お父さんが、僕にしてくれたことと同じです」
「俺が何をした」
「僕にはされる価値があると示してくれました。それに、が諦めずに向きえば、はくの傷を癒やせると教えてくれました」
「だが、おは子供の頃からっていただろう」
「できると信じてはいました。でも、それが現実の世界でどういうことなのかを教えてくれたのは、お父さんです」
孝志は、8歳のが自分を救っただけではなく、その経験を何も観察し、学び、の族へ渡すためにを使ってきたのだと気づいた。
「俺がおを誇りにっていることは、っているか」
「はい。でも僕は、僕たちが緒に作ったものを誇りにっています」
翔太はセンターの廊を見渡した。
「族と基と、この所です。僕たちが見つけたものを、の族も見つけられるようにする所です」
「俺たちは、何を見つけたんだろうな」
「は、壊れたも、壊れたも、壊れかけた族も、直す力を持っているということです」
孝志は20の夜をいした。級レストランでサーモンを残し、の終わりを待っていた自分のへ、破れた靴を履いたが現れた夜だった。
「翔太。