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"車椅子妻の断罪" 第8話

そのすべてが凍結された。

1円も引きせず、1件の産も処分できない。

逮捕と同に、2が奪った財産の周囲へ法の壁が築かれた。

救急り始める。

加奈はベッドへ横たわり、井を見つめていた。

窓の々が流れていく。蝉の声がしずつざかった。

2か、1度も緩めることができなかった緊張が、ようやく体から剥がれていく。

だが、まだ終わってはいなかった。

に直接伝えなければならない言葉が残っていた。

自分のち、夫の顔を見ろして告げるべき言葉が。

そのの夕方、加奈は療養病院へ戻った。

症状のため点滴を受け、に焼けた肌には赤い炎症が広がっていた。

ベッドのそばには伊藤が座り、病の隅には刑事2っていた。

やがて廊から音が聞こえた。

扉がき、刑事に挟まれた健が入ってくる。

錠をかけられた両は、腹のがっていた。朝にはっていたいシャツはしわだらけで、髪も乱れている。

線が、ベッドのの加奈へ向けられた。

加奈は布団を胸までかけ、目を半分閉じていた。

2か、健が見慣れてきた姿だった。

薬で識が朦朧としている、何も分からない妻。

で、素く計算が始まった。

妻はきている。

だが何もらないはずだ。

今から泣いて謝れば、事故だったことにできるかもしれない。

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の顔が崩れた。

目に涙を浮かべ、へ膝をつく。

「加奈! きていたのか!」

泣き叫びながら、ベッドへづいた。

「全部、誤解なんだ。俺がたいを取りにっているに、おがいなくなったんだ」

錠をかけられたわせ、額へ押し当てる。

をどれだけ捜したか分からない。信じてくれ。俺がおを捨てるはずがないだろう」

刑事たちはかなかった。

伊藤も子に座り、健の芝居を黙って見ていた。

「加奈、おは俺のすべてだ」

の涙が頬を流れた。

「俺は警察へ通報しようとしていたんだ。全部、誤解なんだよ」

もしこの面だけを見れば、妻を失いかけた夫が取り乱しているように見えただろう。

だが病にいる誰も、その涙を信じていなかった。

その、布団ので加奈のいた。

シーツを掴む。

も反対側を掴んだ。

両腕に力を入れ、ゆっくりとを起こす。

泣き叫んでいた健は、まだ気づいていなかった。

加奈は布団を横へ押した。

が現れる。

ベッドの端へ体を移させ、裸ろした。

の裏に、たいタイルの触が伝わる。

2かまで、何もじなかっただった。

加奈はベッドの縁をく掴んだ。

そして、がった。

太ももが震え、ふくらはぎが痙攣する。

それでも両は、加奈の体を支えた。

加奈はベッドからした。

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何も掴まず、自分のだけでっていた。

がようやく顔をげた。

泣き声が止まる。

その目が、加奈の先からゆっくりへ移した。

を踏みしめている裸

まっすぐに伸びた両脚。

そして自分を見ろす妻の顔。

「な……」

から、音にならない息が漏れた。

涙が乾くに、顔が青ざめていく。

加奈は夫を見ろした。

薬でけないに指印を押された、彼女はにいた。廊い、殺計画を聞いたにいた。

子へ座り、夫の嘲笑を聞いていたも、加奈はにいた。

だが今は、加奈がっていた。

そして健へ膝をついていた。

「あなたが私をへ捨てる計画をにしたから」

加奈の声はきくなかった。

それでも病の空気が、その声へ向かって静まった。

「私はもう、あなたたちの墓穴を掘り始めていたのよ」

の体がろへのけぞった。

「田

加奈はた。

震えるかし、夫のすぐつ。

「あなたは私を殺そうとしました」

その言が病を切り裂いた。

は尻もちをつき、妻を見げた。

んだとっていた

けないとっていた妻。

何もらないと信じていた女性が、自分のち、自分の罪を告げている。

にはい沈黙が流れた。

この瞬は加奈のものだった。

2か々しい患者を演じ、暗を呼び覚まし、の罠に耐えた女性が、加害者を見ろしている。

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