"天井裏の元彼" 第6話
捜査員はマンションの過の入居者を調べた。
そこで、20133まで暮らしていた林里奈の名に辿り着いた。
方、遺体の元確認もめられた。
やリュックサックのから見つかった類の断片。
歯型。
方者の記録。
それらを照した結果、遺体は田誠と確認された。
20121に姿を消し、族が方届をしていた男。
里奈の元恋だった。
期は、2013の初め頃と推定された。
里奈が引っ越す直だった。
つまり誠は、失踪した直から約1、里奈の部の井裏にみ続けていたことになる。
警察から連絡を受けた里奈は、事をらされないまま署へ呼ばれた。
取調ではなく、相談用のさな部に案内された。
向かいに座った刑事は、机のに1枚の写真を置いた。
「この男性をごじですね」
若い頃の誠の写真だった。
里奈の喉が固くなった。
「田誠です。以、お付きいしていました」
「田さんが見つかりました」
里奈はわずを乗りした。
2以に消えた男が、どこかできていた。
瞬、そうった。
しかし、刑事の表を見た途端、その期待は消えた。
「遺体で発見されました」
「どこで……」
刑事はすぐには答えなかった。
机のにしい写真を置いた。
見慣れたい井。
そこからされた膏ボード。
奥に見える暗い空。
「以、林さんがんでいた部の井裏です」
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里奈は写真から目をせなかった。
を理解するまで、がかかった。
「私の……部?」
「井と根のに、期活していた形跡がありました」
里奈の指先が震えた。
「そんなはずはありません。管理会社のに調べてもらいました。誰もいないって……」
「点検のくからは見えない奥の部分に、隠れる所が作られていました」
刑事の説がくに聞こえた。
里奈のには、あの音が蘇っていた。
カサカサ。
何かを引きずる音。
井をう音。
消えたジュース。
減ったべ物。
移したリモコン。
部に残っていた煙の臭い。
全て本当だった。
妄ではなかった。
自分はおかしくなってなどいなかった。
本当に誰かがいたのだ。
そして、その誰かは誠だった。
里奈は警察に、誠との交際について話した。
束縛が次第に激しくなったこと。
1に何回も話をかけてきたこと。
別れを告げると泣き、最にはりをわにしたこと。
別れた翌に鍵を交換したことも伝えた。
さらに、部で起きた来事をつずつ説した。
べ物が消えた。
物の位置が変わった。
煙の臭いがした。
夜に井から音がした。
警察へ通報したが、侵入の痕跡がないと言われた。
管理会社にも井裏を調べてもらったが、誰もいないと言われた。
療内科では、障害と被害妄だと診断された。
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刑事は黙ったまま、里奈の話を記録した。
やがて捜査によって、誠がどのように活していたのかがらかになった。
交際、誠は里奈の部を訪れる会が何度もあった。
その際、建物の構造や点検の所を調べていたと考えられた。
別れた、誠は会社にも族にも居所を告げず、自ら方をくらませた。
そして誰もいないを狙い、マンションの点検から井裏へ入った。
点検の鍵か具をける方法も、事に確認していた能性がい。
井裏の奥には、配管と梁に隠れ、点検から懐灯を向けただけでは見つけられない空があった。
誠はそこへ毛布や、用品を運び込んだ。
さらに、井板にさな穴をけた。
里奈が仕事へく。
帰宅する。
眠る。
入浴や着替えをする。
誠は全てを把握していた。
里奈がすると、井板の部をして部へりた。
蔵庫からべ物とを取る。
煙を吸う。
には物をわざとかした。
誠がまだ交際に作った鍵を使った能性も検討されたが、里奈は鍵を交換している。
捜査員は、誠が井側から膏ボードを持ちげ、内へ入りしていた能性がいと判断した。
ウェブカメラに姿が映らなかった理由も、それで説できた。
カメラは部全体を映しているように見えたが、井の部とベッドの真には角があった。
誠はカメラが設置されたことにも気づいていた。
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