"天井裏の元彼" 第3話
「どなたかが鍵を持っている能性は?」
「ありません。別れた恋が持っていましたけど、鍵は交換しました」
警察官はく線を交わした。
その反応を、里奈は見逃さなかった。
信じていない。
自分を怯えすぎている女性だとっている。
「管理会社に連絡して、害獣がいないか調べてもらってください。侵入の痕跡がない以、今の段階では警察としてできることがありません」
帰り際、若い警察官が付け加えた。
「あまり神経質にならないほうがいいですよ」
ドアが閉まった、里奈は玄関にち尽くした。
悔しくて、涙がた。
神経質になっているのではない。
確かに何かが起きている。
けれど、証できなかった。
友にも相談した。
最初のうちは真剣に聞いてくれたが、話が何週も続くと、反応が変わっていった。
「最、働きすぎなんじゃない?」
「誠さんのこともあったし、精神に疲れてるんだよ」
母親は、しばらく実へ戻るよう勧めた。
しかし里奈は断った。
自分が対処できないだと認めたくなかった。
何より、逃げれば本当に自分の妄だったことになってしまう気がした。
里奈は証拠を残すことにした。
量販で型のウェブカメラを購入し、リビングの隅に設置した。寝、キッチン、玄関へ続く廊まで、ほぼ部全体が映る位置だった。
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カメラをノートパソコンに接続し、24録画できるようにした。
これで侵入者がいれば必ず映る。
里奈は初めて、状況を変えられるかもしれないとった。
数、帰宅するたびに録画を確認した。
映っているのは、里奈自だけだった。
朝、支度をして仕事へく。
夜、疲れた顔で帰宅する。
簡単な事を作り、テレビを見て、ベッドへ入る。
里奈がいない、部には誰も現れなかった。
ところが、べ物はまた消えていた。
キッチンに置いた菓子パンがなくなり、蔵庫のも減っていた。
カメラには誰も映っていない。
里奈は何度も映像を見直した。
送りし、巻き戻し、秒ずつ確認した。
それでも、侵入者の姿はなかった。
「どうして……」
部の央にち、里奈は井を見げた。
見えない相に、監されている。
その覚だけが、以よりくなっていった。
ある夜、里奈はきな音で目を覚ました。
どん、と井にいものが落ちたような音だった。
臓が激しく鳴った。
体をかすことができず、呼吸さえ相に聞かれそうで怖かった。
数秒、ずる、ずる、と何かを引きずる音が聞こえた。
袋か、布団のようなものを移させている音だった。
やがて、完全な静寂が戻った。
翌朝、里奈は震えるで録画を確認した。
映像には何も映っていなかった。
しかし、カメラのマイクは音を捉えていた。
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鈍い衝撃音。
続いて、何かを引きずる音。
録音された音は、里奈のい込みではなかった。
さらに注く映像を見ると、音が鳴った瞬、井付のが自然にいていた。
をるのライトが作ったではない。
何かが瞬、を遮ったようなきだった。
里奈は映像を止めた。
画面に映った井の暗い部分を、い入るように見つめた。
やはり誰かがいる。
幽霊ではない。
きているが、部のか、そのすぐくにいる。
里奈は部を調べた。
クローゼットの、ベッドの、キッチンの収納、浴の井、換気。
が隠れられそうな所は、すべて確認した。
何も見つからなかった。
秘密の扉も、隠し部もない。
残されたのは、井の向こう側だけだった。
古い建物では、井と根のに配管や気配線を通すための狭い空が設けられていることがある。
里奈は廊へて、階段の踊りを見げた。
井に角い点検があった。
埃をかぶり、いけられていないように見えた。具で固定されており、具がなければけられない。
里奈はすぐ管理会社へ連絡した。
「井裏を調べてください。夜になると音がするんです」
話の担当者は、ネズミの能性がいと言った。
2、作業員が1やってきた。
脚をて、具で点検をける。
埃がい、里奈はしれた所から作業を見守った。
作業員は懐灯で内部を照らした。
「何かありますか?」