"中卒社員の逆転邸宅" 第2話
その頃、俺は父の響でプログラミングに興を持ち始めていた。父は以、IT企業でエンジニアとして働いていた。独して会社をちげたも、には専や資料がたくさんあった。
俺はそれを見よう見まねで読み、簡単なプログラムを作るようになった。
「親父、この話してたプログラムなんだけど、見てくれない?」
父が夕にノートパソコンをくと、俺は隣に座った。
「もう完成したのか?」
「90%くらいはできた。まだエラーがてるところがあるし、デザインも変えたいけど」
父は画面をのぞき込み、真剣な目でコードを追った。
しばらくして、驚いたように俺を見る。
「もうこんな難しいシステムを作ったのか。本当にすごいな。俺より成スピードがいかもしれない」
俺はし照れながら、首を振った。
「教えてくれるのおかげだよ」
父の会社で働いているエンジニアたちも、俺にいろいろ教えてくれた。ウェブサイト、簡単なSNS、ゲームのようなもの。遊びの延だったが、俺はになった。
学卒業の頃には、俺は父の会社で働くエンジニアと同じくらいの作業ができるようになっていた。
将来は専にみ、もっと勉したい。
そしていつか父のように、企業でも通用するエンジニアになりたい。
そうっていた。
けれど、現実はそう甘くなかった。
広告
ある夜、父は卓のでくをげた。
「本当に申し訳ない」
その声は震えていた。
俺は箸を置いた。
「どうしたの、親父」
父は顔をげなかった。
「学するのは子供に与えられた権利なのに、それもさせてあげられないなんて、父親として失格だよな。でも今は、おの力が必なんだ」
父の目には涙が浮かんでいた。
会社の経営は、ずっと肩がりだった。優秀なエンジニアたちは、将来性がないと判断して次々にっていった。腕のいいほどフリーランスでもべていける。残った仕事を回すにはが必だったが、しく雇う資すらなかった。
だから父は、プログラミングを学んでいた俺に頼るしかなかった。
俺はしだけ息を吸った。
学したかった。
同級と同じように学活を送りたかった。
それは嘘ではない。
けれど、目のでをげる父を見て、自分の希望だけを優先することはできなかった。
「もちろんだよ。親父の頼みなんだから、迷いなんてないよ」
俺はできるだけるく言った。
「実際の現で経験を積めるなんて、専にくよりいいかもしれないしね」
父は涙をこらえながら俺を見た。
俺は笑った。
本当はし怖かった。
でも、父がいなければ今の俺はない。
だから俺は、自分にできることを精杯やると決めた。
学を卒業した俺は、そのまま父の会社で働き始めた。
広告
最初は分からないことばかりだった。趣で作るプログラムと、実際に納品するシステムはまったく違う。エラー1つで顧客に迷惑がかかる。納期もある。責任もある。
それでも俺は必にらいついた。
「親父、ここのコードのデバッグ終わったよ。メンテナンスしやすいように修正しておいた」
父は画面を確認し、ほっとしたように笑った。
「本当か。ありがとう。さすが真司だ。本当に仕事がい」
「でも、まだやることはあるから次のタスクに移るね」
朝から晩まで、パソコンのに座った。
休みはに1度あるかないかだった。健康には決していい活ではなかったとう。けれど当の俺は、とにかく会社を潰したくなかった。
父と23脚で、会社の信用回復に奔した。
納期を守る。
具を減らす。
古い顧客にをげる。
必な能を必で作る。
そんな々を続けるうちに、しずつ状況は変わっていった。
会社は信用を取り戻し、資の調達にも成功した。再び優秀なエンジニアを雇えるようになり、案件も増えていった。
その頃、俺は仕事でりったクライアントの1と仲良くなった。
そのはまだ若い社だったが、商50億を超える会社を経営しているやりだった。俺はそのから会社経営のアドバイスを受け、父にすべて共した。
はかかった。
だが、会社の業績はしずつがっていった。
ある夜、父は事務所で俺にくをげた。