"消えた弟と制服の父" 第3話
涼子はのそばにとどまり続けた。
両が私のくで速度を落とすたびに、彼女は顔をげた。誰かがらせを持ってくることを期待した。
けれど誰も来なかった。
午、署は捜索範囲をさらに広げると告げた。介はうなずき、度に入った。再びてきた、彼はきれいにひげを剃り、制を着て、バッジを磨き、拳銃をホルスターに入れていた。
方の子供の父親としては、あまりにもいすぎた姿だった。
数の警察官は、その姿を見て黙って線を交わした。
に1の警察官は報告にこう記した。
「島は異常に落ち着いて見える。制御を維持しているが、が欠落している。マスコミに対してプロらしくある必があると述べている」
2目までに、マスコミがへ入ってきた。
京からのニュースクルーが、島の横に設けられた指揮本部を撮した。介はカメラのにち、く区切った言葉で質問に答えた。
「できる限りのことは、すべてやっています」
彼は顔をかさずに言った。
「1分1秒がです」
声は定していた。
涼子はそのそばにっていたが、顔は青ざめ、ほとんど言葉を発しなかった。
そのの数、捜索はインクがこぼれるようにへ広がっていった。
畑、川、、森、放置された、空の井戸、排溝。ボランティアたちは夜遅くまでランタンのかりで森を歩いた。
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いくつかの跡は見つかったが、2歳児のものにうさなものはなかった。
庭に残されたおもちゃのトラックだけが、拓也の唯の物理な痕跡だった。
やがて警察は、タイムラインの再構築を始めた。
介は午1130分にランニングへたと述べていた。往復約3kmのルートなら、20分ほどで戻れるはずだった。だが彼は1215分頃に戻ったと言った。
涼子が息子のに気づいたのは1230分頃。
司令への通報は1255分。
そこには、誰も説できない約30分の空が残っていた。
さらに、パトカーの距にも疑問があった。
介はその朝、自分のパトカーを使用していた。いセダン型の両だった。同僚たちは、彼が非番にいにそれを使うのは珍しいと指摘した。
距計には、記録にない11kmの増加があった。
尋ねられた介は、庭を捜した、拓也がくへ迷い込んだかもしれないとい、くの休憩所まで確認にったと説した。
署はそのでは受け入れたが、メモには残した。
数、2つ目の矛盾が浮かびがった。
介はランニングに公用の拳銃を発砲したことを認め、野良猫を撃ったがしたと話していた。
しかし捜査官が現周辺を調べ直すと、から約50mれた林のくで、んだの猫が見つかった。
弾検査の結果、2発の弾丸が介の拳銃と致した。
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したはずの銃弾は、猫に命していた。
1の刑事はにこう振り返った。
「はすこともあるし、嘘をつくこともある。しかし同じ話ので両方がてくることは、めったにない」
疑は静かにまれていた。
だが、その点で拓也の失踪と銃撃を直接結びつける証拠はなかった。
3末までに、組織な捜索は縮された。
ヘリコプターは戻り、ボランティアたちも常へ帰った。規模な捜査チームが残り、証言を見直し、研究所の結果を集め、報提供の確認を続けた。
報提供ラインには、いくつもの目撃報が入った。
休憩所で見た。
スーパーの駐で見た幼児。
くの町で母親らしき女性といた子供。
だが、どれも数から数以内に否定された。
そんな、4歳の織の証言が記録された。
2の刑事との面接で、織は父親がランニングにているに、1台のトラックが私へ入ってくるのを見たと話した。
「に、女のと男のがいた」
織はさな声で言った。
「そのたちが、拓也を連れていった」
刑事たちはを乗りした。
「どんなだった?」
織はし考えた。
「古い軽トラみたいな」
「そのたちをってる?」
織は首を横に振った。
「話さなかった。でっちゃった」
その証言は慎に記録された。
しかし、検証はできなかった。
砂利にしいタイヤ痕はなかった。
その帯に軽トラックを見たと話す所のもいなかった。
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