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"祝儀袋と消えた花嫁" 第6話

「はあ? ボケてんの?」

伯母はにこにこと笑った。

「あら、寄りだし、ボケてるかもしれないわね」

私は驚いて伯母を見た。

伯母は事にあちらのご両親へ挨拶にっていたのだ。

お嫁さんが挨拶に来るべきだなんてっていた私は、まだまだだったのかもしれない。こちらからくという考えもあったのだ。

けれど、それよりも結婚式費用の話は私にとって初だった。

「ねえ、優也。結婚式費用、俺に任せろって言っていたけど、おばちゃんがしてくれていたの?」

優也はし気まずそうに線を伏せた。

「うん。しずつ返そうとってた。姉ちゃんには、おばちゃんに止めされてたんだ」

「私、らなかったわ。ごめん」

伯母は片をひらひら振った。

「いいのよ。若い2のお祝いだもの」

その、入りからの夫婦が入ってきた。

「ああ、パパ、ママ!」

あかりちゃんの声が急に甘くなった。

かり、遅くなって悪いね」

「皆さま、本はどうぞよろしくお願いいたします」

現れた夫婦は、あかりちゃんとは対照に、の良さそうな表で何度もげていた。

「あかり、お支度は終わったの? 優也君もとっても素敵よ」

私はその様子を見て、し混乱した。

どうして、こんなの良さそうな夫婦から、あんなわがままな娘が育つのだろう。

あかりちゃんは父親に向かって言った。

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「ねえ、パパ。優也はうちの跡取りにするんだよね。そしたらおいっぱいくれるよね」

父親は目を丸くした。

「あかり、おは何を言っているんだ?」

「え?」

「うちは請けの請けの請けなんだから、跡取りどころか従業員すら雇えないぞ」

その言い方はし自虐すぎる気もしたが、なくともあかりちゃんがい込んでいたような話ではないことはらかだった。

伯母が夫婦へ声をかけた。

「あら、先はどうも」

夫婦は伯母に気づくと、慌てて々とげた。

「これはこれは、優也君のおばさまでしたか。先変お世話になりまして」

あかりちゃんは信じられないという顔で叫んだ。

「なんでパパ、この寄りに挨拶するの?」

「あかり、黙りなさい。こちらは優也君のおばさまだ。先いらっしゃったに分かったことだが、うちの会社の入ったビルと、隣のビルと、駅のマンションのオーナー様でもある」

伯母は困ったように笑った。

「あら、やめて。いいのよ。挨拶は必ないわ」

そして、私の方へ目配せをした。

「もう、みんな帰るとうから」

その言で、私は腹を決めた。

私は背筋を伸ばし、きく息を吸った。

「あかりさん。今はな援助は受けていません。優也も私も、きちんと働いて自由なく活しています。跡取りになる話と、貧乏だと言ったことは撤回してください」

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あかりちゃんは頬をぷくっと膨らませた。

それをいとっているのだろうか。けれど今の状況では、ただ幼く見えるだけだった。

「優也、どういうこと? 話が違うじゃない」

優也は眉にしわを寄せた。

「いや、俺が聞きたいよ。あかりの両親が自営業なのは聞いてたし、いずれは同居も考えてくれって言われたけど、跡取りなんて聞いてない」

「でも……」

「それに、俺たちのこと貧乏ってずっとってたのかよ」

あかりちゃんはごもった。

優也は静かに続けた。

「その貧乏な俺に、デート代全部払わせてたよな。あかりは1円もしたことないよな?」

「だ、って……」

あかりちゃんの父親が、厳しい声をした。

「あかり。おは優也君に体何をしたんだ?」

そのだった。

親族控えと友控えの方から、ぞろぞろとが歩いてくる音がした。

「どういうこと?」

「急に何があったの?」

「京子ちゃん、丈夫?」

親族たちと、優也の友たちが次々にロビーへ集まってきた。

伯母はその様子を見て、にこりと笑った。

「あら、やっと来たわね」

あかりちゃんはきょとんとした顔をした。

「きゃあ、何? もしかしてサプライズ?」

誰も笑わなかった。

伯母が私にだけ聞こえるくらいの声で言った。

「ちょっと画だったから配だったけど、この式、フリーWi-Fiがんでるから問題なかったわ」

私は伯母を見た。

「おばちゃん、絶対ボケてないでしょう」

伯母はわざとらしく肩をすくめた。

「あらあら、どうしましょう。私、ボケちゃってるから、違えてさっき仲良くなって連絡先を交換した優也の友にも、親族たちにも、画を斉送信しちゃったみたい」

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