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"20年目のマネキン" 第10話

の被害者たちの遺体は、見つからなかった。

破壊されたのか、どこかに埋められたのか、あるいは同じようにマネキンにされた、事務所の移転や設備更の際に処分されたのか。

分からなかった。

加藤リナは、発見されるまで保されていた唯の被害者だった。

本田剛の事件は、犯が証拠発見の6していたにもかかわらず、解決済みとして正式に理された。

けれど、それは誰かを救う解決ではなかった。

特定された14の被害者の族には、ようやく娘たちに何が起こったのかがらされた。だが、そのらせは堵ではなく、く引き延ばされたしみをもう度突きつけるものだった。

「分かっただけでもよかった」

そう言う族もいた。

けれど、その声は震えていた。

なぜもっとく見つけられなかったのか。

なぜあの、警察はけなかったのか。

なぜ本田はそのも営業を続けられたのか。

その問いに、完全な答えはなかった。

加藤リナの両親も、娘の遺体を埋葬のために受け取った。

葬儀は潟でわれた。

リナがまれ育った町の寺には、300が参列した。親戚、幼馴染、元クラスメイト、京のレストランで緒に働いていた同僚たち。そして、この事件に関わった刑事の何かも訪れた。

本健もそのにいた。

彼はろの方にち、焼の煙を見つめていた。

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僧侶の読経が堂内に響く本は静かに涙を流していた。

20みが、肩にのしかかっていた。

彼はずっと分かっていた。

リナはんでいるのだろうと。

本田が何かを隠しているのだろうと。

それでも、証できなかった。

葬儀の本は全国の取材を受けた。

記者は、事件についてどう考えるかを尋ねた。

本はし沈黙したい声で言った。

「加藤リナさんの事件は、本における若い女性の事件の捜査の問題を浮き彫りにしています。届けを受けたに、単なるや自発な失踪だと考えすぎる傾向があった。最初の数に積極な捜査ができなかった」

彼は言葉を選びながら続けた。

「2002に、由紀さんの通報をもっと刻に受け止め、すぐに捜索令状を取って事務所を調べていたら、もしかすると本田が遺体を処理するにリナさんを見つけられたかもしれない。の被害者も救えたかもしれない」

本は目を伏せた。

「しかし、過は変えられません」

記者はそれ以、何も聞かなかった。

神聖モデルズは、事件がるみにに閉鎖された。

古いビルは封鎖され、本田の甥である鈴は、叔父の事業や遺産との関係を公に断った。

はインタビューで、叔父の犯罪を疑ったことは度もないと語った。

「私は叔父を、成功したビジネスマンであり写真だとっていました。

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真実をって、ショックを受けています」

では、モデル事務所の管理体制や、キャリアを求めててくる若い女性をどう守るべきかという議論が起こった。

いくつかの支援団体は、キャスティングや撮適切な為に遭遇した女性たちのために、相談窓を設置した。

警察も失踪捜査のプロトコルを見直した。

最初の48をよりする方針が語られた。

だが、加藤リナの族にとって、それらの変化はあまりにも遅すぎた。

父の寿史は、娘の葬儀から6ヶくなった。

因は臓発作だった。

医師は、それを循環器系の病気だと説した。けれど母の緑は、夫がを壊してくなったのだとっていた。

娘がどのように苦しみ、どこにいたのかをった、寿史は以のようにきることができなかった。

緑は今も潟にんでいる。

リナが育ったに。

彼女は娘の部を記所に変えた。壁には写真が貼られ、棚には学代のノートや物が置かれている。全てが、リナが未来のを抱いて京へ発したのまま保されていた。

々、若い女性たちが緑を訪ねてくる。

モデルを目指し、ようとしている女たちだ。

緑は彼女たちに、娘の話をする。

を追うことは悪いことではありません」

そう言ってから、必ず続ける。

「でも、危険をらないままってはいけません。

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