"雨の日の給食費制裁" 第2話
表向きは、第線を退いた配の女性に見えるかもしれない。けれど会社の株式も、決定権も、最終には私の元にあった。夫と共に築きげ、夫がくなったも守ってきた会社である。
私には、武志という1息子がいる。
武志は弓という女性と結婚し、婿のような形で弓の実に入った。弓の母親である里と同居し、そこにまれたのが、私の孫娘である里だった。
私にとって里は、何より切なだった。
学3になった里は、素直で優しく、し慮がちな子だった。私のに来ると、最初はさな声で「おじゃまします」と言い、それからようやく笑顔を見せる。私が焼いたクッキーをすと、両で切そうに持ってべる。そんな姿を見るたびに、私はから救われていた。
だからこそ、里のためならと、私は武志を全面に援助してきた。
活に困らないよう、ブラックカードを渡した。
里ののローン返済も、私が肩代わりした。
里の学費や習い事、、必な物に自由がないようにと考えてのことだった。
すべては里のためだった。
けれど、最になって、どうも様子がおかしいとじるようになった。
武志からの連絡は途絶えがちになった。以なら、仕事の相談や里の成について連絡があったのに、今ではこちらからメッセージを送っても既読すらつかないことがある。
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それだけではない。
嫁の弓のSNSには、私を馬鹿にするような投稿が並び始めた。
「今も義母マネーで贅沢」「スポンサーに謝」「働かなくても入ってくるおって最」
その投稿に添えられていたのは、ブランドバッグ、アクセサリー、級レストランの料理、ホテルラウンジの写真だった。
どれも、私が里のために渡したカードで支払われた能性がいものだった。
私は最初、見違いだとおうとした。
弓も母親である。まさか自分の娘のために渡されたおを、ここまで自分の贅沢に使うはずがない。
そう信じたかった。
けれど同に、武志が役員を務める会社の経営にも、審な点がてきていた。
取引先との会費として処理された額な支。
説のつかない経費精算。
里名義の座へ流れた透な支払い。
私は表向きは何も言わず、内々に調査を始めていた。
私のらないところで、何かがいている。
その嫌な予だけが、ににきくなっていった。
そして、その予はすぐに現実となった。
ある、里がもうすぐピアノの発表会だと嬉しそうに話してくれた。
「ばぁば、今度の発表会でね、里、の曲を弾くの」
話越しの里の声は弾んでいた。
「まあ、素敵ね。じゃあ、発表会用のワンピースを買いにきましょうか」
「いいの?」
「もちろんよ。
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里が頑張るのだもの」
そう言うと、里は話の向こうでさく笑った。
久しぶりに聞くるい声だった。
数、私は里を連れてデパートへかけた。子ども売りには、発表会に似いそうな品なワンピースが並んでいた。
里が選んだのは、淡いピンクのワンピースだった。
胸元にさなリボンがつき、スカートはふんわり広がる。派ではないが、里の優しい雰囲気によく似っていた。
「ばぁば、ありがとう。このワンピース、欲しかったの。これを着て頑張るね」
里は目を輝かせながら、ワンピースを胸に当ててくるくると回った。
その姿を見ているだけで、私のは温かいもので満たされた。
けれど、その幸せなは突然終わった。
「あら、お母様。こんな物売りで何をなさってますの?」
背から聞こえた棘のある声に振り返ると、そこには腕を組んだ弓がっていた。
その目は、里が切そうに持っているワンピースを、汚いものでも見るように見していた。
「まさか、そんなっぽいをこの子に買い与えるおつもりですの?」
弓は、わざと周囲に聞こえるような声で言った。
子ども売りにいたの客が、ちらりとこちらを見る。里はワンピースを胸に抱いたまま、体をさくした。
「弓さん、これは里が選んだのよ。
発表会で着たいって」
私が穏やかに言うと、弓はで笑った。
「やめてくださいな。
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