"十五年の我慢、裏切った家族に裁きを" 第13話
「遅いわね。どこをほっつき歩いていたの?みかさんがわざわざ挨拶に来てくれたっていうのに、の主婦が留守にするなんて非常識にも程があるわ。」
私は買ってきたスーパーの袋をキッチンのカウンターに置き、静かにをげた。
「申し訳ありません。夕の買い物にておりました。お客様がいらっしゃるとは聞いておりませんでしたので。」
私の落ち着いた態度が気にわなかったのか、咲夜が舌打ちをしてを挟んだ。
「お客様じゃないよ。みかちゃんはこれからこののしいママになるなんだから。」
その言葉を聞いてミカは勝ち誇ったような笑いを浮かべた。
20 歳の彼女にとって 45 歳の私はただのれな追いされるおばさんにしか見えていないのだろう。
「初めまして。鈴美です。健さんからゆみさんのことはよく伺っています。今まで健さんのお世話をしてくださってありがとうございました。」
まるで自分がすでに正式な妻であるかのような堂々とした挨拶だった。
私はりよりも先に、この若い女性のかましさに呆れ果ててしまった。
の庭を壊しておきながら悪びれるどころか、恩義を語るような言葉をにする。
彼女もまた健と同じように、自分の欲望しか見えていないなのだ。
「わざわざご挨拶痛み入ります。
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お茶を入れ直しますね。みかさんも温かい緑茶でよろしいですか?」
私がそう尋ねるとミカはし顔をしかめて言った。
「あ、私いお茶はちょっと苦で、もしあればたいアイスコーヒーをお願いできますか?ガムシロップたっぷり入れて。」
その言葉に私はい違を覚えた。
妊娠初期の女性はカフェインの摂取を控えるのが般だ。
もちろん絶対にんではいけないわけではないが、彼女のぶりからはお腹の子供を気遣う様子が微もじられなかった。
弁護士の先が言っていた「妊娠をでっちげるケース」という言葉がの片隅をよぎる。
「アイスコーヒーですね。」
私は静かに頷きキッチンへと向かった。
グラスに氷を入れる音に紛れて、リビングからは再び義母たちの楽しげな会話が聞こえてくる。
「みかさん、男の子を産んでちょうだいね。佐藤の派な跡取りを。あの女は 15 もいて結局自分の子供をも産めなかった役たずだから。」
義母の言葉は私のをかつて何度も切り裂いてきた鋭い刃だった。
妊治療の末に子供を授かることができず、私がどれだけ毎晩で泣いていたか。
健につ当たりされ、義母に来な嫁と呼ばれ、それでも咲夜を自分の娘としてそうと必だった。
しかし義母にとって私はただの跡取りを産むための具であり、それができなかった点で価値のないだったのだ。
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「はい。義母様、私絶対に元気な男の子を産んで見せます。」
ミカの無邪気な声がリビングに響き渡る。
「健さんの財産は私と咲夜ちゃんで半分ですね。ゆみさんにはしだけ退職代わりにおを渡してあげればいいですよね。」
の財産をまるで自分のおもちゃのように分けう談話をしている。
こののローンの半分を私が払い、健の散財のせいで貯などほとんどないことなど彼女は何もらないのだ。
義母もまた見栄を張るばかりで、息子の本当の経済状況を全く理解していない。
「当然よ、このの財産は全て佐藤の血を引くが受け継ぐべきなの。あの女には円とも渡す必なんてないわ。」
義母の酷な言葉を私のポケットのスマートフォンが正確に記録していく。
私はたいアイスコーヒーとしい緑茶をお盆に乗せ、再びリビングへと戻った。
「お待たせいたしました。」
静かにグラスを置く私を見ろしながら、ミカはストローを加え、美しそうにたいコーヒーをみ干した。
その姿を観察しながら、私は彼女の装に目を向けた。
タイトなミニスカートにいヒールのパンプス。妊娠していると主張する女性の装としては、あまりにも無防備で自然だった。
私のので彼女の妊娠に対する疑がさらにきく膨らんでいく。