"長野中部山岳紅葉山カップル失踪事件" 第7話
しかし、子鑑定の専たちにとってこの程度の状態は能ではなく、挑戦すべき課題にいものでした。
携帯話は直ちに警察庁の子鑑定センターへ送られました。
専の技術チームが投入され、復旧作業に入ります。
まず携帯話を完全に分解しました。
液晶、バッテリー、メイン基盤、カメラモジュール、各種チップをつつ分け、状態を確認しました。
くとにさらされたせいでバッテリーはひどく膨張して使用能になっており、メイン基盤のくの部分が錆で覆われていました。
しかしただ箇所、保用のメモリーチップだけは比較良好な状態を保っていました。
鑑定技術チームはまさにここに希望を託しました。
メモリーチップを慎に取りし、チップ専用の読み取り装置に接続し、特殊な復旧ソフトウェアを用いてデータの抽を試みます。
簡単な作業ではありませんでした。
データの部はすでに損傷しており、ファイルシステムにもくのエラーがありました。
しかし数回の試みの末、途切れ途切れの文字のから部のデータが徐々に姿を表し始めました。
写真ファイル、通話記録、部のアプリのログ。
鑑定センターは直ちに松本警察署の捜査チームに連絡を入れます。
「データの部が復旧しました。
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写真と通話記録がいくつか確認できます。」
捜査チームは復旧されたデータので最も最の刻に撮された写真からいてみることにしました。
画面に枚の写真が浮かびがります。
のの葉を背景にが並んでっていました。
側には黒い登にのバックパックを背負った男性。
側には赤いジャンパーを着た女性、り。
はカメラをまっすぐに見つめていました。
角ががり、目元には穏やかなしわがうっすらと刻まれています。
無理に作った笑顔ではなく、誰かのお願いに自然に応じたような表でした。
背景には赤い葉のと黄くづいた葉が広がっていました。
そのろには特の岩肌がぼんやりと見え、太陽のがから斜めに差し込み、の肩や体に淡いを落としていました。
ファイル報を確認した瞬、捜査チームは息をみます。
撮刻、2019 10 19 16 08 分。
が最に監カメラに映った刻は 16 10 分でした。
つまりこの写真は公式の最の監カメラ記録のわずか分に撮られたものだったのです。
失踪当、失踪直、が確かにきていて緒にいて、誰かを見つめて微笑んでいた面。
それがこの枚の写真にそのまま納められていたのです。
捜査チームは写真を科学警察研究所のデジタル分析チームと写真の専に送り、精密な分析を依頼します。
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解像度は 200 万画素、当の携帯話の標準なカメラ設定で撮されたものと見られました。
写真の専たちが最初に注目したのは構図と角度でした。
は画面の央に正確に配置されていました。
の余がバランスよく取られており、の顔にはっきりと焦点がっていました。
背景の葉の景もフレーム内で適切に配置されていました。
全体な構成だけを見れば、写真撮にある程度慣れたが撮った構図にいものでした。
撮角度を分析した結果、カメラはの目線よりややい、約 1.7 メートルから 1.8 メートルの点から見ろす角度で撮されたものと推定されました。
とカメラのの距は約 2.5 メートル。
科学警察研究所のデジタル分析チームは写真のメタデータやのさ、レンズの歪みなどを総し、つの結論をします。
「この写真は自撮りではありません。第者が撮した写真です。」
根拠は確でした。
第に、この距と角度で自撮り棒を使った、写真の端側面に棒の部がフレーム内に映り込むはずでした。
しかし写真のどこにもそのような痕跡はありませんでした。
第に、の腕は自然に体の横にろされていました。
片で自撮りをしている、肩や腕の位置、体つきに自然な緊張が写真にある程度現れるものです。
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