"孫が暴いた毒の食卓" 第2話
国彦のもとで産売買を学びながら族を支えようとする唯を、優もまた懸命に支えていた。
結婚から1ほど経った頃、陽太がまれた。
初めて陽太を抱いた、私は涙がるほど嬉しかった。さな体。柔らかい頬。ぎゅっと握る指。
唯と優も、幸せそうだった。
まさに、族の幸せが満ちていただった。
ある、私のもとに1本の話がかかってきた。
「息子さんたちが交通事故に遭われ、たった今、病院へ運ばれました」
受話器の向こうの声は落ち着いていたが、私はが真っになった。
国彦に声をかけ、私たちは急ぎで指定された病院へ向かった。廊をり、受付で名を告げ、案内された病へ入った瞬、私はを止めた。
ベッドのには、顔にい布をかけられた唯と優が横たわっていた。
休を利用して、族3で優の実へ帰省した帰りだったという。速で起きた事故に巻き込まれたのだ。
唯は運転席で、部座席に座っていた優は、陽太をかばうようにくなっていたらしい。
1残された陽太だけは、奇跡に無傷だった。
病院のベビーベッドに寝かされていた陽太は、まだ1歳にもならなかった。私の顔を見ると、何もらないまま無邪気に笑った。
その笑顔を見た瞬、涙が止まらなくなった。
両親のをに受けて育つはずだった未来を、瞬で奪われた孫。
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私はそのさな体を抱きしめながら、ので何度も謝った。
守れなくてごめんね。
それから私たちは陽太を引き取り、育てることにした。
息子夫婦の分までを注ごう。
そう決めた。
あれから5。
陽太は5歳になり、元気に幼稚園へ通っている。
けれど、唯と優を失ったあのから、私の体にはしずつ異変が起こり始めていた。
最初は、疲れのせいだとっていた。
朝、起きがった瞬にめまいがする。何もしていないのに、に激しい痛が起こる。体がく、喉が異様に渇くもあった。
病院で診察を受けても、はっきりした原因は分からなかった。
医師は私の話を聞き、穏やかな表で言った。
「息子さんご夫婦の突然のが、まだに響しているのかもしれません。労ですね」
私はその言葉にうなずいた。
最の息子を失ったしみは、簡単に癒えるものではない。それでも目のには陽太がいる。私はこの子を育てながら、自分なりにを向いているつもりだった。
けれど、自分では気づかないところで、体が鳴をげているのかもしれない。
そんな私を配して、国彦がサプリメントを勧めてくれた。
あるの朝、国彦はさな瓶をテーブルに置いた。
「SNSで話題のビタミン剤らしい。実際に体調が良くなったってもいるみたいだ。
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騙されたとってんでみたらどうだ?」
私は瓶をに取った。
ラベルには、ビタミンやミネラルの名が並んでいた。
「ありがとう。速試してみるわ」
そのから、私は13回、サプリメントをむようになった。
最初のうちは、体調がし楽になったようにじた。朝のだるさがれ、痛も減った気がした。
「なんだか、とても体が楽よ」
私がそう言うと、国彦はしたように笑った。
「効果があってよかった。陽太もまださい。礼子には、まだまだ元気でいてもらわないとな」
その言葉が嬉しかった。
国彦もまた、唯と優のを完全には乗り越えていないはずだった。それでも私の体を気遣ってくれる。そううと、夫への謝が込みげた。
そんなある、国彦が料理教に通うと言いした。
「俺が料理を作れるようになったら、陽太と2でできる楽しみも増えるだろう。事だって分担できる」
私はし驚いた。
「料理教はいいけど、急にどうしたの?」
国彦はし照れたように笑った。
「俺も何かしいことを始めたいんだ。唯たちのことを、いつまでもしんでばかりじゃいけないとってな」
私はその向きな気持ちを邪魔したくなかった。
「いいとうわ。これからはあなたの作った料理がべられるのね」
「ああ、任せとけ」
その翌週から、国彦は毎週1回、料理教へ通うようになった。
最初は包丁の使い方にも苦戦していたようだが、料理教に通うたちと会話しながら、しずつ達していくことが楽しくなったらしい。