"ロッカー裏の花嫁" 第5話
すべての証拠が、を指し示していた。
2002710、2回目の取調べがわれた。
はのに座り、静かに尋ねた。
「1991511、あなたはどこへきましたか」
「ドライブをしていました」
「なぜ名速に乗ったのですか」
「気分転換です」
「柄サービスエリアに寄りましたか」
は黙った。
10秒。
20秒。
30秒。
ようやく、はさな声で言った。
「寄りました」
は体をしにした。
「そこで誰を見ましたか」
「誰も」
「鈴彩さんを見ましたか」
「いいえ」
「では、なぜあなたの指紋が彼女の財布にあるのですか」
「分かりません」
は追加調査を命じた。
2002715、刑事たちはの学代の同窓12に話を聞いた。
同級のは言った。
「健は彩に完全にでした。彩がの男と話すと嫉妬していました」
同級の斎藤も証言した。
「執着がひどかったんです。彩が嫌だと言っているのに、ずっとつきまとっていました」
さらに松本はこう語った。
「彩が結婚すると聞いて、健は完全に崩れていました。なぜの男を選んだんだって、ずっと呟いていました」
そして決定な証言がた。
同級の寺だった。
「1991511の夕方、健から話がありました。6ごろだったといます。声がおかしかった。震えていました」
寺は当のことをいしながら、ゆっくり続けた。
「『俺、変なことになった』って言っていました。
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どうしたんだと聞いたら、突然切られました。公衆話だったといます。背景にが通る音が聞こえました」
は系列を確認した。
午4ごろ、柄サービスエリアで彩が消える。
午540分、のがインターチェンジを通過。
午6、が友に話をかける。
すべてのがつながった。
2002720、は再び呼びされた。
「さん、1991511の夕方6、友に話しましたね」
の顔が真っになった。
「『俺、変なことになった』と言ったという証言があります。何が変だったのですか」
「覚えていません」
は机をく叩いた。
「さん、嘘をねれば、もっと変なことになります。鈴彩さんに会ったのですか。会わなかったのですか」
の目に涙が浮かんだ。
「私は……私は……」
だが、最までは話さなかった。
は、が崩れる寸だとじた。
あと1つ、最の証拠が必だった。
20028、は科学警察研究所へ追加分析を依頼した。
「財布をもう度、精密に調べてください」
200285、報告が届いた。
財布の内側、革の表面から微細な繊維が検されていた。
それは、1980代半から1990代半のトヨタ・クラウンのシートに使われていた素材だった。
は報告を握りしめた。
は1991当、トヨタ・クラウンを運転していた。
つまり、財布は度、の内にあった能性がい。
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はさらに、財布がロッカーの裏へ入った経緯を考えた。改装の図面を見ると、ロッカーは壁に密着しているように見えたが、裏には約10cmの隙があった。
から押し込めば、財布は隙に落ちる。
誰かが図に隠したのだ。
2002825、3回目の取調べがわれた。
はのに、すべての証拠を並べた。
「理しましょう。第1に、あなたは鈴彩さんを1好きだったが、拒絶された。第2に、彼女が結婚するとり、結婚式にも現れた。第3に、婚旅のに話をした。第4に、事件当、あなたは柄サービスエリアにいた」
はうつむいていた。
「第5に、あなたの指紋が財布からた。第6に、財布にはあなたのと同じ種類のシート繊維が付着していた。第7に、事件直、友に『変なことになった』と話した。第8に、2に会社を辞めた」
はをまっすぐ見た。
「これらすべてが偶然だといますか」
い沈黙が続いた。
5分ほど経った、の目から涙がこぼれた。
「私は……ただ話をしたかっただけなんです」
は声を落とした。
「誰とですか」
「彩と……」
しかし、はまだ完全には話さなかった。
2002827、4回目の取調べ。
は最のカードを切った。
「さん、あなたのを捜索します。1991式のトヨタ・クラウンをまだ持っていますね。内を精密に鑑定します。11の痕跡でも、残っていれば見つけします」
の肩が震えた。
「さらに、自宅も捜索します。
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