みかん小説
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"双子の消えた春" 第13話

はとっさにハンドルを切った。はガードレールのない所でれ、崖のへと転落していったのです。

気がついたら私だけがの脇のむらに投げされていました。弟たち、也君と達也君はの底にごと……」

取り調べい沈黙が落ちました。笠原刑事は目を閉じました。ずっと追い続けてきた謎の答え。それは誘拐でも凶悪事件でもなく、血を分けた兄弟のさやかな願いが招いたしい交通事故だったのです。

「どうしてすぐにらせなかったか?」笠原刑事の声も震えていました。

は顔をげました。涙でぐしゃぐしゃになった顔で、「怖かったんです」。これが週分の答えでした。自分が誘いしたわけではないけれど、自分さえいなければ、自分があの提案を断っていれば、弟たちは入学式にて今頃派なになっていたはずだ。そのいが週を押しつぶしました。

事故の、週は混乱状態に陥りました。自分が弟たちを殺してしまった。父に何と詫びればいいのか?いや、そもそも自分のような隠し子のるみにれば、父の庭はめちゃくちゃになってしまう。混乱した週は最も愚かな選択をしてしまいました。何も言わずにそのから逃げたのです。

そしてそのから、逃げ続け、隠れ続け、たったれない罪の識を抱え込んできてきたのでした。

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「私はぬべきでした」週はつぶやきましたけれど、ぬことすらできなかった。んでしまえば弟たちがどこへ消えたのか、誰も永に分からなくなる。せめて私がきているは、いつか罰を受けるまで、このことを覚えていなければ、と。

その告は捜査員たちのによってすぐに裏付けが取られることになりました。週が語った事故の現へと捜査員たちは向かいました。が転落していったその所です。そしての底から、に埋もれていた台のの残骸が、そしてその傍らからの若者の遺骨が静かに発見されたのでした。

それはの入学式の朝、宿をていったに双子がにつけていたおろしたての黒いスーツの切れ端でした。そしてポケットの奥からは、両親への言葉をきかけたままついに渡されることのなかったさな帳が。全ては週の語った通りでした。

笠原刑事はそのらせを聞いた窓のを見つめていたと言います。ようやく見つけた、果たせなかった約束。けれどその答えはあまりにもしいものでした。しかしこれでようやく、あのご夫婦に本当のことを伝えることができる。笠原刑事は静かに拳を握りしめました。

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そしての末に、に閉ざされていた双子失踪事件の全ての真相が、今ついにらかになったのです。

全ての真相がらかになったその、笠原刑事と坂巡査は連れって、町れの古い階建て団へと向かいました。それは何よりも辛い役目でした。もの、いつか帰ってくると信じ、双子の分の茶碗を毎朝並べ続けてきたあの夫婦。その夫婦に、息子たちはもうこの世にはいないのだ、のあのにすでにくなっていたのだと、それを伝えなければならないのです。

コンクリートの階段を段また段と登りながら、笠原刑事はの自分の言葉をしていました。「必ず見つけます。私を信じてください」あの約束を今果たすが来た、けれど果たす形がこれほどしいものになろうとは。

玄関の戸を叩くと子さんがてきました。笠原刑事の顔を見た途端、子さんは全てを悟ったようでした。、何度もげに来たあの刑事、そのが今げている、その震える肩を見ただけで、母親は言葉にならない答えを受け取ってしまったのです。

「そうですか?」い沈黙の子さんはただそれだけをつぶやきました。奥の部で全てを聞き終えた信夫さんは何も言いませんでした。

ただくなった顔をじっと俯けたまま、膝のの拳を固く握りしめていました。

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