"消えた母の 10 年地下室" 第2話
その笑顔がこんなにも最のものになるなんて、そのは誰もりませんでした。
の差しがミキの笑顔を温かく照らしていました。
ミキは息子の額にそっとキスをしました。
ケントはまだい眠りのにいました。
さな指が裕のシャツをぎゅっと握っている姿がとてもらしかったです。
「じゃあってくるわね。お義母さん、漢方薬を見たらぶでしょうね」
裕はミキがターミナルのへていく姿を見送りました。
のセーターに黒のいズボンを履いたミキのろ姿が、混みのへと消えていきました。
に持ったさなハンドバッグがに揺れていました。
その裕は何も考えていませんでした。
すぐに戻ってくるだろう、何事もないだろうとそうっていたのです。
が過ぎていきました。
10 分、20 分、30 分が経ってもミキは現れませんでした。
裕はだんだん焦り始めました。
腕ののケントがぐずりながら目を覚ますと、さらにが募りました。
「ママ、ママ」
息子が母親を探して泣き始めました。
裕は息子を抱きながら入りの方をずっと見ていました。
しかしミキの姿は見えません。
待の計の針は無常にを刻んでいました。
帰省客たちが次々とバスに乗り込み始めました。
バスの発までもう 10 分もありませんでした。
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裕はこれ以待てないと判断しました。
息子を抱いてターミナルのにました。
もしかしたらでミキに会えるかもしれないとったのです。
のでは何事もないことを祈っていました。
しかしまでのでもミキに会うことはできませんでした。
はいつものように静かで、コスモスだけがに揺れているだけでした。
をけ、さな庭を通り、玄関のドアをけましたが、議なことにのはとても静かでした。
「おい、ミキ」
返事はありませんでした。
裕は息子をリビングのソファに寝かせ、のを見て回りました。
漢方薬があるはずの戸棚は空っぽでした。
ミキが持っていったのは違いありません。
ではなぜターミナルに戻ってこなかったのでしょうか?
吉な予がし始めました。
を隅々まで探してもミキの姿はありませんでした。
裕は息子を抱いて再びにました。
何かあったのではないか、どこかで事故にでもあったのではないかといういに胸がドキドキしました。
ケントは相変わらずぐずりながら母親を探していました。
「ママ、ママ。ケント、ママはすぐ帰ってくるよ。父さんが探してくるからね」
裕は息子を抱きながらをったり来たりしました。
ターミナルからまでは本です。
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に迷うはずがありません。
では体どこへってしまったのでしょうか。
その隣ののがき、拓也がてきました。
「あれ、まだっていなかったんですか?バスの過ぎちゃったんじゃないですか?」
「あ、拓也さん」
裕は困惑した表で言いました。
「ミキがに取りに来たまま、いなくなってしまったんです」
「ええ、いなくなったってどういうことですか?」
拓也の顔には驚きのがはっきりと浮かんでいました。
しかしなぜか裕は拓也の表にし自然さをじました。
とはいえ、そのはそれよりもミキを探すことが先決でした。
「ターミナルからに来る途で見かけませんでしたか?」
「いえ、私はずっとにいました。いつ頃に来たと言ってました?」
「1 くらいです。薬を取ってすぐ戻ると言っていたんですが」
拓也は顎にを当て、考えるそぶりを見せました。
「じゃあ緒に探しましょう。この辺りはそんなに広くないからすぐ見つかりますよ」
ありがたい申しでした。
裕は拓也と緒に所を探し始めました。
に聞いて回りましたが、ミキを見たはいませんでした。
まるで空気のように消えてしまったかのようでした。
「もしかしてスーパーにでもったんじゃないですか?それか何か急用ができたとか」
拓也が言いました。
裕は首を横に振りました。
「ミキは絶対にそんなことはしない。薬を取りにくだけと言っていたのに、急に別の所にくはずがない」
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