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"鬼母の末路" 第18話

「そ、それは私が悪いんじゃないわ。あんたがそんなを送ってくるから……」

責任転嫁しようとごもる母親の言葉を、俺はたく遮った。

「昨の夜、ホテルで温かいご飯をべた、紗英が俺に何て言ったか分かるか?」

「え……」

「あのガリガリに痩せ細った体で、きなハンバーグを頬張りながら、紗英は満面の笑みでこう言ったんだ」

俺の脳裏に、昨夜の紗英の健気な笑顔が蘇る。

それをすだけで、胸が張り裂けそうだった。

「『ママね、パパはくで頑張ってるからって、毎笑ってたよ。お湯ご飯をべながら、パパはすごいんだよって、ずっと笑ってたんだよ』ってな」

その言葉を聞いた瞬、背っていた真由がうっと元を押さえ、耐えきれずに泣き崩れた。

そうだ。

真由はおの理尽な脅しに屈し、飢えと寒さに震えながらも、俺に配をかけまいと必に耐え抜いていたのだ。

自分がどんなにひもじいいをしても、娘のでは決して涙を見せず、「パパは頑張っている」と笑い続けていた。

俺のと、俺のでの仕事を支えるために、彼女は自分の命を削ってまで、俺というを守り抜こうとしてくれたのだ。

俺はテーブルのに置かれた証拠の束を掴み、級テーブルのにそれらをつ音をてて並べていった。

「見ろ。これがおが犯した罪の全てだ」

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バン、バン、とい音をてて叩きつけられる証拠の数々。

つ目は、俺の座からの送記録。

、欠かさず振り込まれ続けた万円という、血と汗の結晶。

つ目は、母親の座の使用履歴。

その万円が振り込まれた直、ホストクラブや級デパート、違法カジノの借返済へと湯のように消えていく異常なの流れ。

そしてつ目は、それらの費の細と、ホストと腕を組んで笑う母親の忌まわしい写真。

「ああ……」

テーブルのに並べられたかぬ証拠の数々をに、母親は顔面を蒼にし、ただただ震えることしかできなかった。

万。

で1800万。

その全てが、おの見栄と若い男への狂った執着のために消えった。

「これを目のにして、まだ『族なんだからいいじゃない』とでも言うつもりか」

俺が酷に言い放つと、母親は狂ったように首を横に振った。

「違うの。違うのよ。任されただけなの。私だって、最初はこんなことをするつもりじゃ……ちょっとだけ、自分のために使わせてもらおうとっただけなのに。ホストのあの子が私を特別扱いしてくれるから……」

「特別扱い? を巻きげるためのづるとして、ちやほやされただけだろうが。そのっぺらい優越のために、自分の孫の命を差ししたおは、もはやじゃない。

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ただの醜い寄虫だ」

俺の容赦ない言葉の刃が、母親に残されたプライドをズタズタに切り裂いていく。

もはや言い訳の余もない。

逃げなどどこにも残されていない。

自分が完全な被害者であり、絶対な支配者であるというは、とっくの昔に崩れっていた。

だが母親は、まだ現実を受け入れようとはしなかった。

いつくばったまま俺のズボンの裾にすがりつき、涙とで顔をぐしゃぐしゃにしながら命乞いを始めたのだ。

、お願いよ。私を捨てないで。裁判なんて起こされたら、もおも全部なくなって、私、本当にきていけなくなる。お母さんを見殺しにする気? あんたをここまで育ててやったのは、この私なのよ」

親の恩。

という使い古された最のカード。

だが、その言葉を聞いた瞬、俺ので張り詰めていた何かが、すっと静まるのをじた。

りでも憎しみでもない。

ただひたすらに、絶対酷さだけが俺のを支配していた。

「見殺しにするかって?」

俺はすがりつく母親の顔をたく見ろし、ゆっくりといた。

これまでの全ての罪を精算し、この女を永獄へと突き落とすための、最の事実を突きつけるために。

俺のズボンの裾を固く握りしめ、顔を涙とでぐしゃぐしゃにしながら必に命乞いをする母親。

「あんたをここまで育ててやったのは、この私なのよ」

その言葉は、かつての俺なら、親の恩という呪縛となってく胸に突き刺さっていたかもしれない。

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