"鬼母の末路" 第17話
「まず、あなたが買い漁った級ブランド品、貴属は全て差し押さえて換します。それから、あなた名義の預貯も全て凍結し、回収します。そして最もきな資産がつ残っていますね」
黒崎の線が、広々としたリビングの井へと向けられた。
「ここです。この派な実とその。これらを競売にかけ、売却益を全て損害賠償の支払いに充てさせていただきます」
「は……」
母親の顔から完全に表が抜け落ちた。
「競売……私のを……?」
「その通りです。支払いに応じない、法措置をもって制執となります。あなたはこのを追いされ、文字通り文無しになるということです」
「い、いやよ。いや、ここは私のよ。くなった旦が私のために残してくれた、この派なを奪うなんて、そんなの許されるわけないじゃない」
母親は完全に錯乱し、を抱えて叫び始めた。
「ご所のに何て説すればいいの。借でを追いされるなんてられたら、私、恥ずかしくてきていけない。お友達のセレブマダムたちにも顔向けできないじゃない。いやよ。絶対に嫌」
どこまでも、世体と自分の見栄しかにない。
その腐り切った性根に、俺は呆れを通り越して吐き気すら覚えた。
「、お願い。」
母親はつんいになって俺の元にすがりつき、ぼろぼろと涙をこぼし始めた。
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「あんたがこの弁護士を止めて。こんなことされたら、お母さんホームレスになっちゃう。ここはあんたが育った実でもあるのよ。あんたのいが詰まったこのを、に売りばすなんてこと、できるわけないでしょう」
必に俺の親やに訴えかけようとする母親。
だが俺は、元でを垂らしながら懇願する母親を、氷のような目で見ろした。
「言ったはずだ」
俺の声はどこまでもく、そして徹だった。
「俺の族を獄に突き落とし、そので若い男に貢いでいたおがむこのは、もう俺の実でも何でもない。ただの汚らわしいゴミ溜めだ」
「……」
「それに、いが詰まっただと言うなら、真由や紗英がもつかない真っ暗な部で凍えていた、あのボロアパートにでも引っ越せばいい。お湯ご飯をすすって、毎気のメーターを気にしながら、自分がどれだけ残酷なことをしたのか骨の髄までわうんだな」
俺のけ容赦ない宣告に、母親は「ああああ」と絶望の呻き声をげ、そのに崩れ落ちた。
弁護士による完璧な法包囲。
奪われた千百万円の醜い使いの暴。
そして絶対に自分に逆らわないと信じていた息子夫婦からの、完全なる絶縁と報復。
母親ののは、自分のに起きている現実を処理しきれず、完全にショートしていた。
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だが俺の復讐は、まだ終わっていなかった。
法な制裁や銭な報復だけではりない。
俺がこの女に突きつけなければならない最の事実が、まだつ残されていたのだ。
俺はで震える母親のに、ゆっくりとしゃがみ込んだ。
でガタガタと震え、つんいになっている母親のに、俺はゆっくりとしゃがみ込んだ。
怯えてずさりしようとする母親の肩をがっちりと掴み、絶対に線を逸らさせないように、まっすぐに目をわせる。
かつては親として俺を育ててくれたはずのその顔は、今や醜い欲望と見栄にまみれ、自分の保しか考えないれな老婆の顔へとなりがっていた。
「お袋。俺はな、ドイツでの、毎毎、本の族のことばかり考えていたよ」
俺の声は自分でも驚くほど静かだった。
だがその底には、マグマのようないりと、自分自へのい悔が渦巻いていた。
「言葉も通じない、りいもいない異国ので、プレッシャーに押し潰されそうになりながらも、ただひたすらに働き続けた。全ては真由と紗英に自由ないをさせないためだ。毎万というを送り続けてさえいれば、俺は族を守っていると信じて疑わなかった」
俺は息を吐き、母親の濁った目を見据えた。
「でも違った。俺は守っていたつもりで、何つ守れていなかったんだ。
俺が送ったは、おという化け物を肥え太らせ、俺のする妻と娘を獄で縛りつけるための凶器に変わっていた」
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