"秋田の消えた双子" 第1話
1977の、田県のさなに温かい差しがり注いでいた。田畑のに伸びる狭いを歩いていくと、田健とさち子夫婦のが見える。庭では3歳になる双子の姉妹、サクラともも子が笑いながらり回っていた。
「サクラ、もも子、あまりくへくんじゃないよ」
さち子が洗濯物を干しながら声をかけると、2の子供はピョンピョンとねて戻ってきて、スカートの裾に顔をうずめた。
「お母さん、会いたかった」
サクラが言うと、もも子も「私も会いたかったよ」と笑った。田健は野良仕事から帰ってきてのでち止まり、その景を眺めて目を細めた。貧しい農だったが、娘たちがいて毎が謝でいっぱいだった。
「あなた、今子供たちがまたのお寄りたちにしっかり挨拶したそうですよ」
さち子が夫に言うと、健は頷いた。
「うちの娘たちは礼儀正しく育っているんだな」
の々は皆、双子の姉妹をがっていた。へけば「あら、サクラちゃんともも子ちゃん」と歓迎され、お菓子をもらった。特に2がを固く握って歩く姿を見て、たちは「あの子たちは涯、互いに支えってきていくんだろう」と微笑ましくっていた。
夕方、さな部に4族が集まって夕をべた。質素な卓だったが、子供たちのお喋りで満たされていた。
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「お父さん、今ちょうちょ見たよ」 「私はカエル見たよ」
サクラともも子は互いに自を並べてた。健とさち子はそんな娘たちを眺めながら1の疲れを忘れた。
夜、さち子が子守唄をって子供たちを寝かしつけた。優しい声に、2はすぐにい眠りに落ちていった。健は妻の肩をそっと抱きしめながら囁いた。
「おい、俺たちはこんなに幸せでいいんだろうか」 「本当にありがたいことですね。この子たちが健やかにさえ育ってくれれば」
田夫婦は娘たちの成を願い、貧しくても最善を尽くして育てようと誓った。全体がこの族の幸せを見守っていた。しかし、誰も予にしなかった来事がもうすぐ起ころうとしていた。
がまる頃、の祭りがづいていた。たちは数から準備に追われ、田夫婦も忙しくしていた。さち子は子供たちにしく作ってあげた着物を着せて微笑んだ。
「うちの娘たちは本当に綺麗だね」 「お祭りのに、子供たちの写真もたくさん撮らないとね」
祭り当、朝から全体が活気に満ちていた。には様々なべ物や品物を売る商たちが集まり、賑やかな雰囲気だった。サクラともも子はしい着物を着てり回っていた。
「お母さん、あそこにを配っているがいるよ」 「私も欲しい!」
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子供たちがねだると、健は宥めるように言った。
「ちょっと待ってな。お父さんが用事を済ませてから買ってやるから」
しかし、広はでごった返しており、子供たちを連れて歩くには混雑しすぎていた。さち子は配そうに夫を見つめた。
「あなた、がすぎて危ないわ……」
その、隣のにむ鈴よしえさんがやってきた。
「さち子さん、子供たちはうちに預けていきなさいよ。うちの末っ子と緒に遊ばせておけばいいじゃない」
よしえは50代半ばの優しい女性で、普段から双子を実の孫のようにがっていた。
「本当に丈夫ですか?」 「当たりじゃない。1、2でしょう。いってきなさい」
健とさち子はした。よしえのはすぐ隣で、子供たちもよしえおばさんのことが好きだった。「よしえおばさんと緒にいるのよ」とさち子が言うと、2はよしえのを取りながら頷いた。
午2頃、健とさち子はしてへ向かった。買い物を楽しみ、子供たちへのお産を選んでいるうちにを忘れてしまった。太陽がに傾き始めた午4半頃になって、ようやくに着いた。
「子供たちに会いたくてたまらないわ」
さち子がいそいそとよしえのの戸を叩いた。しかし、戸をけたよしえの顔は青ざめていた。
「さち子さん、健さん……」
よしえの声は震えていた。
夫婦は何かおかしいと直した。
「おばさん、どうしたんですか? うちの子たちは?」
健が急いで尋ねたが、よしえは泣きじゃくるばかりだった。
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