"切れた数珠の15年" 第5話
そんな私を殺犯呼ばわりする部捜査官のやり方に、い遺憾を表します」
フラッシュが焚かれた。
その涙は、15の葬儀と同じだった。
は空っぽの捜査班の事務所へ戻った。誰もいない取調に入り、扉を閉める。
彼は壁に拳を叩きつけた。
1度、2度、3度。
拳の皮が破れ、血が滲んだ。それでもは止めなかった。
同じ頃、公民館のにを寄せていた老尼僧たちは、古いテレビで真の会見を見ていた。
画面ので真が涙を見せるたび、老尼僧の1は数珠をく握りしめた。玉がぶつかり、カタカタと乾いた音をてる。
その夜、は警察署のにある証拠保管へりた。
埃の積もった棚の奥に、15の事件資料があった。箱をにろし、をすべて広げる。
黄ばんだ写真。古い調。破れかけたビニール袋。
は血った目で探し続けた。
そして、箱の底からさなビニール袋を見つけた。
には、砕けた彫りの数珠玉が入っていた。
15、が本堂で見つけ、課に取りげられたあの玉だった。
の唇が震えた。
「残っていた……」
彼は調を読み返した。そこには、老尼僧たちが落に打たれた霊から108個の数珠玉を作り、真に渡したと記されていた。
世界に1つしかない数珠。
目を調べれば、同じ霊から作られたものか分かる。
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そして、玉の割れ目には何かが残っているかもしれない。
は夜けを待たず、科学捜査研究所へった。
科学捜査研究所の分析に、はさな真空パックを差しした。
には、15の本堂で見つかった数珠玉が入っていた。
対応したのは、若い法医学者の藤だった。は彼のでくをげた。
「精密鑑定をお願いします。これが最のチャンスなんです」
藤はの表を見て、黙って頷いた。
分析は33晩続いた。
マイクロ単位の3D表面分析装置が起し、目の隙を髪の毛の100分の1ほどの精度で調べた。研究員たちは交代で作業を続け、は廊のベンチでもせずに待った。
3目のけ方、分析の扉がいた。
藤が1枚の報告を持っててきた。
「ました」
はちがった。
報告には、2種類のDNAが記されていた。
1つ目は、数珠玉のひびの奥に染み込んでいた血液。15に保管されていた蓮華のDNAと完全に致した。
蓮華の血が、玉に染み込んでいたのだ。
2つ目は、玉をく握りしめたに目の隙へ入り込んだ皮膚片と汗の成分だった。
は別の袋を取りした。数、真が取調で使ったコップだ。縁には真の唾液が残っていた。
藤がデータを入力し、照ボタンに指を置いた。
は息を止めた。
画面で2つの遺伝子データがなっていく。
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そして、赤い文字が表示された。
致率99.99%。
はそのに膝をついた。両で顔を覆い、声にならない嗚咽を漏らした。
15だった。
蓮華の現写真を胸に入れ、忘れないようにしてきてきた15。
ようやく、証拠が真へ届いた。
だが、それだけではりなかった。弁護側は、真が昔その数珠に触れていたからDNAが付いたのだと主張するはずだ。
は、もう1つの証拠を探した。
そして、ついに見つけた。
15、自由庵へ向かう国沿いに設置されていた古いスピード違反取り締まりカメラのフィルムである。と暗で識別能とされ、資料の奥に眠っていたものだった。
は最のAI画質復元技術を使い、その写真を復元させた。
画面に浮かびがったのは、砂りのをる黒いセダンだった。
運転席の窓はしいている。
ハンドルを握る男の顔が、の向こうに写っていた。
黒田真だった。
そして彼の首には、砕けるの108個の彫りの数珠がはっきり巻かれていた。
事件現へ向かう、真は完全な数珠をにつけていた。
その直、現からは砕けた数珠玉が発見され、そこには蓮華の血と真のDNAが残っていた。
線がつながった。
は鑑定結果を握りしめ、警察庁官へ向かった。
扉をノックせずに押しけると、官は驚いてちがった。
は報告を机に叩きつけた。
「被害者の血と被疑者のDNAが、同じ数珠玉から検されました。
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