"秩父の森に残された映像" 第4話
背で属がぶつかる音がした。
何かが、再びづいていた。
「森の反対側へ抜けるんだ!」
斗が叫び、3はへりした。
だが彩佳は途でち止まった。
「優斗は?優斗はどこ?」
健が止めようとした、彼女はすでにのへっていた。
それ以、彼女の姿を見た者はいなかった。
翌、救助隊によって発見されたのは、斗ただ1だった。
彼はキャンプから約1.2kmれた斜面ので、にい傷を負い、だらけのまま震えていた。
救助員が駆け寄ると、斗は空を見つめたまま、同じ言葉を繰り返した。
「俺たちは緒にいたんです。本当に緒にいたのに。あれが、みんなを連れてったんです」
56、斗の発見を受けて、警察、消防、救助隊が規模な捜索を始した。
ヘリコプター、捜索犬、救助隊員が投入されたが、秩父のい森と急変する形は捜索を困難にした。さらに、5とはえないほどのが2り続き、はぬかるみ、跡も痕跡も洗い流された。
捜索3目、キャンプ付で引き裂かれたテント、散乱した装備、壊れた部マイクが見つかった。
現に残された記録材の部には映像が残っていたが、画面はほとんど暗とノイズだった。揺れる々、乱れた呼吸、誰かの叫び。そして、正体のが瞬だけ横切る面。
だが、それだけで何かを断定することはできなかった。
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警察は当初、岳事故、悪候による遭難、集団パニックなどの能性を調べた。しかし、5がほぼ同に姿を消し、1だけがくれた斜面で発見された状況は、どの説にもきれいには当てはまらなかった。
それでも、捜索はやがて縮された。
公式発表はかった。
異常気象と岳形により方者の能性は極めてく、確保された証拠も乏しいため、捜索を断する。
遺族たちは納得しなかった。
「子どもたちは消えたんじゃありません。誰かに連れられたんです」
記者ので、健の父親は声を震わせた。
しかし事件は、次第に静かに扱われるようになった。学も、学たちの調査内容に触れることを避けた。警察はの捜査への響を理由に、詳細な説を控えた。
その直、報関に匿名の報提供が届いた。
作成は事件発の約1か、200342。
内容は簡潔だった。
秩父の部にて、夜に両ライトを目撃。違法構造物の事の能性あり。静かな帯にと発の音が発。監が必。
差の署名は「田」とだけかれていた。
警察の記録にも、同じ報提供が残っていた。だが当は、現確認の結果、特記事項なしとして処理されていた。
その名が、に事件のへ浮かびがることを、このは誰もらなかった。
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ただ1き残った斗は、その、い沈黙に沈んだ。
眠、悪、い。病院で治療を受けても、彼は々同じことを呟いた。
「あの事現とつながってるんです。優斗が何かを見たみたいだった。だから先に……でも、俺たちは何もできなかった」
1が過ぎ、3が過ぎ、5が過ぎた。
事件は「秩父学失踪事件」と呼ばれ、本の未解決事件の1つとして語られるようになった。
けれど、遺族にとってそれは過ではなかった。
子どもたちの部はそのまま残され、誕には誰かがさなケーキを買い、命にはが供えられた。
そして20109。
事件は再びきす。
20109、秩父のを1台のトラックがんでいた。
運転していたのは田達、42歳。伐採作業の請けをしている男だった。がりのはぬかるみ、体が揺れるたびに荷台の具がさく鳴った。
その、田は本来の作業区域を迂回し、古い林のくを通ることになった。
さな沢を渡った直、彼はブレーキを踏んだ。
とに半分埋もれた鉄の構造物が見えたからだった。
づいてみると、それは自の井だった。あせたナンバープレート、割れた窓ガラス、見覚えのあるステッカー。
7、失踪した学たちが乗っていたいSUVだった。
田はの周囲を見回した、運転席のに落ちていたさなハンディカムを拾いげた。
その、彼はまっすぐ警察署へ向かった。
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