"白いワンピースの帰還" 第4話
美咲は警察からその話を聞き、震える声で言った。
「どうして、娘がいただけ映像が消えているんですか」
警察は、誰かが図に映像を削除した能性を野に入れた。
やがて、管理会社が国内だけでなく、にも関連会社を持っていることが分かった。のカメラ記録を操作できる権限は、本の担当者だけでなく、側にもあった。
事件当のシステムログには、隔操作の痕跡が残っていた。
パソコンの刻がずれていた理由も、この操作とつながっている能性があった。
さらに契約内容を調べると、特定の顧客の望があれば、部の映像を非公にできる特別契約がしていた。
の責任者もらなかった仕組みだった。
その点で、警察は事件の見方をきく変えた。
迷子ではない。
でもない。
誰かが計画に桜を連れり、その証拠を消した能性がまった。
それでも、犯の元は分からなかった。
警察はのき先を追い、港周辺の映像も確認した。しかし、そこでも自然な映像の乱れが見つかった。管理会社はシステムトラブルだと答えるだけで、理由はらかにしなかった。
事件のだけ、からの操作ログが集して残っていた。
操作の記録そのものは消えていたが、痕跡は確かにあった。
現の角。
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消えた映像。
港へ向かう。
黒いの男。
警察は、桜がから連れされ、そのまま港の方へ向かったと考えた。
だが、のき先も、男の正体も、最まで特定できなかった。
事件の裏には、通常では考えられない力が働いているように見えた。
それから14が過ぎた。
族は何度も引っ越しを繰り返したが、桜の方は分からないままだった。警察も捜査を続け、の映像、業者の記録、への資の流れまで追った。
しかし、決定ながかりはなかった。
そんなある、美咲と久志の自宅の玄関に、1つの段ボール箱が届いた。
送り主の名はなかった。
美咲は箱をにして、しばらくけなかった。久志が黙って箱をのへ運び、2で封をけた。
に入っていたのは、いワンピースだった。
美咲の指が震えた。
それは、桜が消えたに着ていたものと同じだった。
さらに、にはいが入っていた。
「私はきている。配しないで」
その跡を見た瞬、美咲はそのに崩れ落ちた。
「桜……」
久志は声をせなかった。ただ、を握りしめたまま、肩を震わせていた。
警察はすぐに箱の指紋と発送ルートを調べた。だが、それはから送られたもので、途の記録はほとんど残っていなかった。
ワンピースのや縫い目は、事件当の写真と致した。
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そしての内容から、桜が自宅の所を覚えていたことも分かった。
監カメラの消失。
からの通信記録。
港での目撃報。
そして段ボールの。
それらは1つにつながり、桜が見らぬ国へ連れてかれていた能性を示していた。
桜が族のに戻ってきたのは、20歳の誕を過ぎてからだった。
再会の、桜はもう女ではなかった。
玄関につ彼女を見た瞬、美咲は息を呑んだ。久志は歩もけなかった。
桜は静かにをげた。
「ただいま」
その言で、美咲のに押し込めていた14分のがあふれた。彼女は桜を抱きしめ、何度も「よくきていてくれた」と繰り返した。
久志も、初めてで涙を見せた。
しばらくして、桜はしずつ話し始めた。
パチンコでお菓子を選んでいた、背かららない男に声をかけられたこと。
「にこう」
そう言われ、怖くてけなかったこと。
男にを握られ、柱のへ引かれたこと。
母の姿はすでに見えなかったこと。
そのままからへされ、抱えられるようにに乗せられたこと。
内にはらない女性もいたが、誰も言葉を発しなかったこと。
やがて港へ着き、さなに乗せられたこと。
桜の声は静かだった。
けれど、その静けさの奥には、消えることのない恐怖が残っていた。
着いた所は、言葉の通じない国だった。
数、桜はきな敷に連れてかれた。そこにいたのが、警察が追っていたの富豪だった。
男は最初から桜の名をっていた。
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