"5万人が称賛する義母の、悪嫁は私だった" 第17話
『これが、皆様のよくる佐佐文子さんの本当の姿です』という挨拶文を添えて」
「なっ……!!」
義母の顔から、完全に血の気が引いた。
唇がに変し、目玉が零れ落ちそうに見かれる。
ネットの見らぬに何を言われようと、平気だったのだ。
だが、親族ので、所の同代ので、「息子の嫁をネットで晒して遣い稼ぎをしていた異常な姑」として社会に処刑されること——それだけは、この世で最も恐れていた急所だった。
「や、やめて……! それだけは……!」
「選んでください。万ので私が告発して沼の裁判を受けるか、今ここで静かにアカウントを消して親族にられずに済ませるか。秒以内にしなさい」
「美紀さん……っ!」
「」
「待って、亮太、止めなさいよ!」
「」
息子の沈黙を見た瞬、義母のプライドは音をてて砕された。
震えるでバッグをあさり、取りしたスマートフォンの画面に、脂汗の浮いた指を叩きつける。
パスコードの誤入力。度目でようやくいたThreadsの画面。
万のフォロワーが並ぶプロフィールの奥、設定画面から「アカウントの利用解除と削除」。
「完全に削除、です。止ではありません」
背からの私の徹な指示に、義母の指先が鳴をげるように画面の赤い文字を押し込んだ。
確認のダイアログ。
パスワード入力。
そして——画面がふっと暗転し、無質な初期ログイン画面が浮かびがった。
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【アカウントは完全に削除されました】
画面がふっと暗転し、ログインの初期画面に戻った。
何万件もの賞賛も、見らぬからの同も、アフィリエイトのリンクも、すべてが瞬の子のとなって消えった。
義母はスマートフォンの画面を見つめたまま、魂が抜けたように脱力した。
「……鍵を」
私がを差しすと、義母は掠れた嗚咽を漏らしながら、バッグの底からキーホルダーを引っ張りし、テーブルのに放りした。
属のい音が、カランと鳴る。
「……たいね」
義母が、絞りすように呟いた。 化粧の崩れた顔に、醜い怨嗟が滲んでいた。
「あなたは……最初から、族になる気なんてなかったのね。恩を仇で返すような、血な女よ」
「ええ、結構です」
私は鍵を拾いげ、ポケットに仕い込んだ。
「あなたのようなに好かれるために、自分のを殺すつもりはありません。お引き取りください」
義母はよろめきながらちがり、度も振り返ることなく、逃げるように玄関へと向かった。 乱暴にドアが閉まる音が、静まり返った部にく響いた。
度と、あのがこの敷居を跨ぐことはない。
リビングに残された亮太が、肩を落としたまま、消え入りそうな声でをいた。
「美紀……俺、これからどうすればいい……?」
私は夫のにち、見ろした。
「荷物をまとめて。
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当面の、実のくのアパートを借りるか、会社のくに部を探しなさい」
「……別居、本気なのか?」
「本気よ。あなたがで活して、で双子の面倒を見るを持ちなさい。曜の朝に実に迎えに来て、曜の夜まで、あなたのだけでを育てるの。お義母さんのは切借りずに」
亮太は息を呑んだ。
「で……双子を……?」
「私がこの半、毎やってきたことよ」
私は淡に言い切った。
「それができないなら、父親を名乗る資格はないわ。婚届は、いつでもせるように準備してある」
夫は反論しなかった。 ただ、く、く頷いた。
「……わかった。やってみる。美紀に許してもらえるまで、何かかってもやるよ」
「許すかどうかは、これからのあなたを見て私が決めることよ」
私は背を向け、玄関へと歩きした。
振り返ることはしなかった。 私の戦いは、誰かに勝つことではなく、私自の活を取り戻すことだったからだ。
それから、半が流れた。
季節は巡り、初の差しがを鮮やかに染め直していた。
歳を迎えたと空は、つかまりちを覚え、部を楽しそうにハイハイで駆け回るようになっていた。
私と亮太の別居活は、今も続いている。 亮太は会社のくにさなワンルームを借り、毎週曜の朝、実まで双子を迎えに来る。 週末の、夫はで乳を作り、量の洗濯物を回し、夜泣きに追われながらの命と向きっている。