"5万人が称賛する義母の、悪嫁は私だった" 第14話
「個報(居域・ナンバープレート)の法示による全の危」「名誉毀損」に関する正式な通報面を送信した。
さらに、プロバイダ責任制限法に基づく発信者報示請求の事準備面をプリントアウトした。
赤のに同を請う必はない。私が必としているのは、ネットの無責任な「方」ではなく、現実の活を脅かす害虫を駆除するための、たい法段だけだ。
夜。私はスマートフォンの話帳をいた。
登録名は【義母】。
発信ボタンを押す。コール音が回鳴った、ひどく警戒したような、擦れた声が受話器から聞こえてきた。
『……もしもし』
「お義母さん」
私の声には、りも、憎しみも、焦燥も含まれていなかった。ただ、の夜の氷のようにく、たい響きだけがあった。
『美紀さん……? あなた、どこにいるのよ! 亮太から聞いたわ、実に逃げ込んでるんですって!? 族をこんなに混乱させて、親戚にも示しがつかないじゃないの! 今すぐ子どもたちを連れてに帰りなさい!』
堰を切ったように捲してる義母の声。虚勢を張っているが、その声の端々には、制御能になりつつあるネットの炎への怯えが滲みていた。
私はその号を、完全に無した。
「、午。亮太さんのいる自宅にきます」
『は……?』
「あなたのThreadsの投稿の魚拓、亮太さんとのLINEの共謀記録、そして警察署と役所に提した受理記録。
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すべてテーブルのに並べます」
義母の息が、喉の奥で詰まる音がはっきりと聞こえた。
「弁護士への相談予約も完しています。、私たちが交わす文にサインしない、即座に法措置に移します」
『な、何を言ってるのよ……! 私は善で伝ってきただけなのに、訴える気!? 恩らずにも程があるわ!』
「のです」
私は歩も引かず、淡に宣告した。
「逃げても無駄です。アカウントを消しても、すべての証拠は保全してありますから」
『美紀さん、待ちなさ——』
通話終ボタンをタップした。
リビングの灯りの、私は静かに息を吐きした。の震えは、完全に消えていた。
、すべてを終わらせる。私のの決定権を、度と誰にも奪わせないために。
翌の午零分。
と空を実の父と奈奈に預け、私はかつて暮らしていたマンションのにっていた。
初の乾いたが、首筋を撫でていく。 見慣れたエントランスの自ドアを抜け、エレベーターで階へがる。 数まで「私の」だった所が、今はたいの箱のようにじられた。
鍵を回し、リビングのドアをける。
部のは、息が詰まるほどの沈黙に包まれていた。 ダイニングテーブルの端に、亮太が背を丸めて座っていた。 目のには濃い隈が張り付き、テーブルのにはけられたままののペットボトルが本だけ置かれている。
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「……来たか」
掠れた声で、夫が顔をげた。 私は何も答えず、元の黒いビジネスバッグから束の分いクリアファイルを静かに取りした。
テーブルの央に、音もなくそれを置く。
弁護士の監修のもとで作成した文。 Threadsの全投稿の画面キャプチャと記録。 警察署の活全課での相談記録番号。 そして、亮太と義母が交わしたLINEの文面を印刷した。
束のさが、暗いリビングの空気を鋭く切り裂いていた。
午ちょうど。
ピンポーン、と甲いインターホンの音が部に響き渡った。
亮太の肩が、目に見えてビクッとねる。 夫はちがろうとして、をもつれさせ、テーブルにをついた。
「座っていて」
私はく告げ、自ら玄関へ向かった。
チェーンをかけたままでも、ドアスコープを覗く必すらない。 ドアノブをしっかりと握り、躊躇なくへ向かって押しいた。
そこにっていたのは、佐佐文子だった。
完璧にえられた髪染めのボブヘア、品なキャメルのウールコート。 だが、その綺麗な装いとは裏腹に、顔は気で、唇の端がりと焦燥で微かに引きつっていた。
「美紀さん! あなた、体どういうつもりなの!」
番、義母は玄関の敷居を跨ごうと踏み込んできた。 私は歩も引かず、たい壁のようにその正面にち塞がった。