"5万人が称賛する義母の、悪嫁は私だった" 第4話
「ネットの誰も、これがおだって分からないんだよ。母さんだって、ちょっと愚痴を吐いてストレス発散してるだけじゃないか。フォロワーに褒められて、母さんも毎楽しそうだしさ。実害ないだろ?」
実害がない。私の最も無防備で、最も傷ついていた瞬を盗み撮りし、何万ものさらし者にしておいて、実害がない。
「私には、あるよ」
私は亮太の目をまっすぐに見据えた。
「私の尊厳が、あなたの母親の自己顕示欲の餌にされたの。そしてあなたは、その共犯者」
「げさなんだよ!」亮太が声を荒らげた。「たかがSNSだろ! 母さんがどれだけ助けてくれてるとってんだよ! 飯作ってもらって、掃除してもらって、そのくらいの愚痴も許せないのか? 器がさすぎるだろ!」
のをで踏みにじっておきながら、謝を盾にして被害者面をする。義母と全く同じ、醜悪な論理。
その、テーブルのの私の携帯が震えた。通話画面。相は、奈奈だった。
スピーカーホンにして通話を取る。
「奈奈、スピーカーにしてる。亮太さんもいるよ」
『あ、そう。ちょうどいいわ』奈奈の声は、受話器越しでもわかるほどりに満ちていた。『お姉ちゃん、今から音声ファイルをつ送る。お父さんのスマホから転送させた。お父さんと、佐佐のお義母さんの通話録音』
亮太の表が、目に見えて凍りついた。
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「録音……?」
『お父さん、話を切ったあとが震えてたのよ。私が見かねて問い詰めたら、泣きそうな顔で状したわ。今送ったから、で仲良く聞いてみなさいよ』
メッセージアプリに届いた音声ファイルを、迷わずタップした。
スマートフォンのスピーカーから、ざらついたノイズのあと、はっきりと義母の声が流れした。
『お父様、美紀さんのことでお話したんです』
父の「どういうことです?」という困惑した声。
『美紀さん、育児から逃げたいみたいなんです。双子を連れて実に逃げ込めば、息子や私から子どもを引きせるとっているのよ。信じられないでしょう?』
『そんな……美紀がそんなこと言うはずが……』
『娘さんですから、都のいいことしか言いませんよ。半も経つのに、いつまで産のつもりかしら。いいですかお父様、度実に逃げ癖がついたら、嫌なことがあるたびに帰るようになります。もし別居にでもなったら、親権問題で沼ですよ? そちらが受け入れたとなれば、で問題になるかもしれません』
『親権……!?』録音のの父の息を呑む音が、痛々しいほど響く。
『お父様が本当に娘さんをうなら、甘やかさないでください。曖昧にしたら来ちゃいますよ。今必なのは逃げじゃありません、母親としての覚悟です』
『な、なんて言えば……』
『こう言ってください。
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「今は帰ってくるな、お義母さんを切にしなさい」って。それでいいんです』
ブツン、と録音が切れた。
静まり返ったリビング。換気扇のい回転音だけが鳴っている。
私は、ゆっくりと顔をげた。目のにいる夫の顔からは、完全に血の気が引いていた。唇が刻みに震えている。
「これ、ってたの?」
私のい声に、亮太は歩ずさりした。
「らなかった……母さんがそこまで言うなんて……」
「嘘をつかないで」
私はちがった。差があるはずなのに、亮太が怯えたように肩をすくめる。
「昨夜、私が実に帰りたいって言った直、あなたはお義母さんに連絡したわよね。『実にかれたら困る』って泣きついたんでしょう?」
「それは……母さんが、実にったらおが戻ってこなくなるんじゃないかって……!」
「私の逃げを塞ぐためにお父さんを脅すよう、仕向けたのはあなたよ」
言葉がない亮太を、私はたく見ろした。
実害がない?庭の平?全部嘘だ。
この男は、母親の異常な承認欲求と支配欲をりながら、自分が育児の矢面にたされないための防波堤として、私を義母に差ししていたのだ。私が壊れようが、尊厳を奪われようが、自分が楽でいられればそれでよかったのだ。
「亮太さん」
「……な、なんだよ」
「今夜、あなたの顔を見たくない。仕事部で寝て」
「は!? ここは俺のだぞ!」
「じゃあ、この録音とお義母さんのThreadsのアカウント、あなたの会社のたちにも聞いてもらう? 私の友達、あなたの同期の奥さん何かいるけど」