"ICUを出たら、私の家に弟一家が住み着いていた" 第7話
すべてわせると千百万円を超えています」
叔母の息を呑む音が、スピーカー越しにはっきりと聞こえた。
「健は、父がくなってからの切の扶養義務を放棄してきました。毎万円の活費を入れるという約束も、最初のヶで破り、そのは円も払っていません」
「そ、それは……健だって自分の庭があるんだから」
「自分の庭があるから、を過ぎたが姉のに勝に鍵を付け替えてみ着いていいという法律は、本のどこにもありません」
「な、なによその言いは! 族のってものがないの!?」
「なら、千百万円分、分に差しげました」
私は平然と言い放った。
「叔母さんがそこまで健たちを憫にわれるなら、どうぞ叔母さんのご自宅にを引き取ってあげてください。それでは失礼します」
叔母が何か叫びかけた瞬、私は迷わず赤い終話アイコンをタップした。
臓がドクンと音をてる。
すぐに着信拒否リストに叔母の番号を追加した。
震える指先を膝のでく握りしめ、く息を吐きす。
これだ。
これが、母が使ってきただった。
自分が直接をさず、親戚に嘘を交えた被害者面を撒き散らし、圧を使って私を孤させ、従わせる。
「……全部、同じ」
午、主治医の回診があった。
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代の落ち着いた科医が、私ののレントゲン写真をタブレットに表示しながら説を始めた。
「骨の癒は順調ですが、の荷制限はなくともあとヶは続きます。退院もしばらくは松葉杖での活になりますね」
「先、自宅へ戻るの活作について伺いたいのですが」
「今の状態では、階段の昇は絶対に能です。万が転倒して再骨折すれば、関節の置換術になりかねません。階だけで活が完結できる環境はありますか?」
「……ありません」
私の寝は階にある。 階のリビングとは、すでに弟と母の荷物で埋め尽くされている。
「それなら、無理にご自宅へ戻るのは極めて危険です」
医師の言葉が、私の背をく押した。
自宅へ帰れば、私はけないで、弟と母に囲まれ、精神にも物理にも禁状態に置かれる。
あのは今、私を癒す所ではない。私を喰い物にするための罠だ。
「先。医療ソーシャルワーカーの方とお話しさせていただけますか」
医師が退した分、病に柄な女性相談員が入ってきた。
胸元の名札には『患者支援センター 相談員 佐伯』とある。
「さん、退院の療養環境についてごがあるとお伺いしました」
「はい。退院、自宅へは戻りません」
佐伯さんは元のカルテから顔をげ、私の表を静かに見つめた。
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病で族の揉め事を目撃することなど、彼女たちにとって常茶飯事なのだろう。余計な詮索は切せず、プロの表で頷いた。
「な療養先をお探しですね」
「病院からタクシーで通院できる距で、エレベーターとスロープが完備されている単用の物件を希望します。費用はすべて私の個保険と貯蓄から支払いますので、族への連絡や同確認は切です」
私はスマートフォンを取りし、旧友の理恵にLINEを送った。
理恵は隣町の域活支援センターで社会福祉士として働いている。
事をに伝えると、すぐに返信があった。
『真由美、よく決断したね。病院提携の物件なら続きがいけど、域の齢者支援宅の空きを期賃貸として般に放してる民アパートがある。バリアフリーで敷礼なし、ヶ契約が能よ。今すぐURL送る』
理恵から届いた物件報を、私はそのまま相談員の佐伯さんに見せた。
病院からで分。 階に内科クリニックが入居している、築浅のバリアフリーマンション。 オートロック付きで、内は完全フラット。すり完備のワンルーム。
「ここならじげております。当院の退院患者さんもよく利用されていますよ。すぐに管理会社へ空照会をかけましょう」
佐伯さんの際のいい配により、話は驚くほどの速さでんだ。
ヶ分の賃と払い、わせて万円。