"「娘に頼まれたから」深夜に30個の弁当を作る母、私は何も知らなかった" 第9話
域イベントの責任者として、何が番のであるかを、このは誰よりも正確に理解したのだ。
「恵子さん」
野田さんのくたい声が、会議に響いた。
「歩美さんのおっしゃっていることは、事実なの?」
義母は顔を真っ赤にし、涙目で言い訳を始めた。
「ち、違うのよ野田さん! 私はただ、幸子さんが退職して寂しそうだったから、きがいになればとって……! 材料費だって、でまとめて精算するつもりだったのよ! 輔がに入っていたから、き違いがあっただけで……!」
「き違いで、万円もにて替えさせるわけがないでしょう」
野田さんは容赦なく切り捨てた。
「それに、あなた毎回『今朝もに起きて汁を取ったのよ』って自していたじゃない。先の敬老会のも、『うちの秘伝のタレで漬け込んだ唐揚げよ』って配っていたわよね? あれ、全部嘘だったの?」
「それは……その……みんながんでくれるから、つい……」
「つい、で済む話じゃありません!」
野田さんがドン、とテーブルを叩いた。温だった役員の女性の顔に、確なりと侮蔑が浮かんでいた。
「私たちは、あなたのお柄を信用して、交流会の目玉として百もの予算を計したのよ。それを……無許の民で、齢のお母様にタダ働き同然で作らせていただなんて……! 歩違えれば、区全体の信用に関わる祥事になるところだったのよ!?」
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義母はビクッと体を竦ませ、完全に言葉を失った。
「週末の百は、今すぐ撤回します。幸い、まだあるわ。内の仕し弁当業者にをげて、正規のルートで発注を切り替えます。差額やキャンセルに伴う実費が発したら、全額、藤本恵子さん、あなた個に請求しますからね」
「そ、そんな……野田さん、それじゃあ私のが……!」
「自分のを配するに、そのお母様のを見なさいよ!」
野田さんは母の腫れがったを指差し、吐き捨てるように言った。
「もう結構です。今の婦会の役員からも、あなたにはれていただきます。これ以、域を巻き込まないでちょうだい」
義母は呆然とち尽くし、幽霊のようにを半きにしていた。半の、母の血肉を吸いげて築きげた「料理で面倒見のいい恵子さん」という虚飾の砂のが、音をてて崩れった瞬だった。
だが、悪はこれだけで終わらなかった。
そのの夕方。実で母を休ませていた私のスマホに、夫から何通もの着信と、逆したLINEが届き始めた。
『お何してくれたんだよ!! 母さんが泣きながら帰ってきたぞ!!』『域のたちに全部バラしたらしいな!? 母さんの顔にを塗りやがって!!』『今すぐ俺の妹も連れてそっちにくからな! 逃げるなよ!!』
夫は反省するどころか、内の数を揃えて私と母を威圧しにくるつもりだった。
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午半。実のに台のがまった。現れたのは、血相を変えた夫の輔、目を真っ赤に腫らした義母、そして夫の妹である真理(歳)だった。
真理は郊で夫と子どもと暮らしているが、母親である恵子には昔からががらないところがあった。
実の居にがり込むなり、夫が鳴り声をげた。
「歩美! お、正気か!? 母さんが公民館でどれだけ恥をかかされたか分かってんのか! 野田さんから町内会にも話がって、母さん、今期の役員を全部クビになったんだぞ!!」
「自業自得でしょう」
私はたいお茶をテーブルに置き、母を自分の背に座らせた。
「嘘をついて、無許で、私の母をタダ働きさせていたんだから。クビで済んだだけありがたいといなさいよ。保健所に通報されたら営業止と罰ものよ」
「だからって、内同士で解決できた話だろ! のにわざわざ言いふらす必がどこにあったんだよ!」
「のに言わなきゃ、あなたたち、曜の朝までに母に百個作らせる気だったじゃない」
私がたく言い放つと、夫はを噤んだ。
そこで、腕を組んで黙っていた妹の真理が、眉をひそめてをいた。
「……ねえ、歩美さん。お母さんが悪いことをしたのは分かったわよ。でも、ここまで話をきくする必あったの? 私たち族じゃない。