"「月5万払うから」離婚した私に介護を頼む元夫" 第7話
恐る恐る通をくと、そこには義母が夜のうちに投稿した文のメッセージが鎮座していた。
『親族の皆様へ。恥を忍んでご報告いたします。昨、私は美さんのマンションので、スーツケースを持ったまま締めされ、警察を呼ぶと脅されて寒空のに追いされました。健がしいを歩む邪魔をしたくないと、を引く覚悟で向いたのに、も尽くしてきた嫁からこのような仕打ちを受けるとはにもいませんでした。健もを痛めております。私は今、健のアパートの玄関の隅でさくなって震えております。にも程があります。皆様、どうか私のようなれな寄りに救いのを……』
それに続く、親族たちのメッセージ。
叔父『美さん、これは本当かい? いくら婚したとはいえ、あまりに酷いんじゃないか』従姉『信じられない……。お義母さん、あんなに美さんのこと事にしてたのに』叔母『健くんも変ね。やっぱり子どもがいないと、がくなるのかしらねえ』
事実に尾ひれがつき、私はすっかり「無力な齢者をに放りした酷非な妻」に仕てげられていた。健が恋と暮らすために母親を追いしたことや、義母がのに無理やり法侵入しようとした事実など、もかれていない。
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指先がりで震えたが、私は決して取り乱さなかった。ここでに反論すれば、仕になるだけだ。
私は鞄のから、昨区役所で受け取ってきた『婚届受理証』の写真を撮った。そして、端な文章を通だけ作成した。
『親族の皆様へ。私と佐伯健氏は協議婚が正式に成しており、法な婚姻関係および親族関係は完全に終しております。民法の扶養義務者は実子である佐伯健氏、ならびに佐伯智子氏です。昨、千代子様は私の単用マンションに無断で居しようと押しかけてこられたため、引き取りを拒否いたしました。私の私への侵入および虚偽の事実の流布による名誉毀損に対しては、弁護士を通じて法な続きを取ります。以のご連絡はご慮ください』
送信ボタンを押す。そして、その画面が既読になるのを待つことなく、私はその親族グループを『退会』した。
画面から気に忌まわしい名の群れが消えり、澄んだ朝のがスマートフォンのディスプレイに反射した。がホームに滑り込んでくる。私は背筋を伸ばし、満員へとを踏み入れた。
午の業務は、息をつく暇もないほど忙しかった。末の融資類の確認、定期預の満期続き、顧客からの話対応。数字と向きい、正確に事務を処理していくだけが、私をの自したに引き戻してくれる。
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昼休み。内の湯で緑茶を淹れ、デスクに戻って自分のスマートフォンを見ただった。
着信履歴に、見覚えのない固定話の番号が残っていた。局番は、義母の自宅がある域の番号だ。
し迷ったが、仕事関係の能性も考慮して折り返しの発信ボタンを押した。
「もしもし、お話をいただいた佐伯ですが……」
受話器の向こうから、戸惑ったような、どこか懐かしい初老の女性の声が聞こえてきた。
『あ、美さん!? よかった、繋がった……! 私よ、田辺よ』
田辺佳代さん。歳。義母の自宅の斜め向かいにむ、来の隣だ。町内会の役員も務めており、昔から義母とはお茶み友達として付きいがあっただった。
「田辺さん……。お久しぶりです。どうされたんですか?」
『美さん、驚かないで聞いてね。あのね、今の午、千代子さんが血相を変えてうちに来たのよ。「美さんにを追いされた、くところがないから泊めてくれ」って、所に言いふらして回っててね……』
やはり。親族だけでなく、所にまで被害者面をして同を買おうとしているのだ。あのの世体を気にする性格からすれば、なりふり構っていられないほど追い詰められている証拠だった。
私はさく息を吸い、覚悟を決めてをいた。
「田辺さん。ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません。
でも、誤解しないでいただきたい事実があります」