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"義母を沈めた十六時四十四分" 第6話

調査は、驚くほど迅速にんだ。

それもそのはず、亮太のはあまりにも杜撰で、警戒が欠如していたからだ。週、調査会社から送られてきた報告をいた私は、そこに並ぶ々しい写真と記述に、寒気すら覚えた。

「サクマ マユミ」――佐久真由美、歳。

亮太が通い詰めていた駅のダーツバーでりった元員で、現は無職。

報告には、亮太が「体調が悪い」「休勤だ」と言ってを空けていた週末、彼女のむワンルームマンションへ通い、スーパーで買い込んだ級肉で焼肉パーティーをし、腕を組んでショッピングモールを歩く姿が鮮に写しされていた。

さらに、調査員の報告には決定な事実が記されていた。

亮太の頻繁な「胃痛」「痢」の本当の原因。

それは、真由美との度なる暴暴と夜までの酒、そして彼女に貢ぐを作るためにをしていた、怪しげな「個融資」と「ネットカジノ」のストレスによるものだった。

亮太は、真由美に「俺は印刷会社の役員候補で、実も資産だ」と嘘をつき、見栄を張ってブランド品を買い与えていた。その資がショートし始め、消費者融数社から限度額いっぱいの借入れをね、返済に追われて極度の眠と胃潰瘍寸の状態に陥っていたのだ。

それを――あの男は、あろうことか「妻の料理が抜きで栄養がないせいだ」

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とすり替え、母親に泣きついていたのだ。

なんという浅ましさ。なんという醜悪さだろう。だが、物語の沼はそれだけにとどまらなかった。

調査会社がわせて報告してきた、義母・貴恵の辺調査の結果は、私の像を遥かに超えるものだった。義母が誇らしげに語っていた「豊かな遺産」など、とっくの昔に散していたのだ。

義父がくなった、貴恵は見栄のために級を乗り回し、怪しげなセミナーや投資話に引っかかり、数千万円あった預をわずかで使い果たしていた。

それどころか、実のと建物を担保に利の借をね、毎の返済にき詰まっていたのだ。亮太が義母に送していた毎万円は、息子の親孝などではなく、母親の借の利息の補填だった。

そして貴恵は、息子が浮気をしていることも、借を作り始めていることも、最初からっていたのだ。なぜか。

真由美という女性のを亮太から打ちけられた貴恵は、彼女が「実が方の主でお持ち」という嘘のプロファイル(真由美自が亮太を騙すために語っていた設定)を信じ込み、こう亮太を唆していたのだ。

『あんな貧乏くさい紗智さんとなんかく別れて、その真由美さんと再婚しなさい。そうすれば実の援助で借も帳消しになるわ』と。

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しかし、普通に婚を切りせば、亮太が責配偶者となり、紗智に慰謝料と養育費をむしり取られる。

だからこそ、貴恵と亮太は共謀し、「紗智のモラハラと事管理の備による夫への健康被害」「庭崩壊の原因は妻にある」というストーリーを捏造しようとしていたのだ。あののLINE――「息子が体調悪いのは栄養のあるものをべさせてないから」「働いてもらってるんだからしっかりして」というメッセージは、単なる過干渉な姑の嫌ではなかった。

将来の婚調や裁判を見据え、「妻に過失があった」という既成事実を作るための、周到な証拠作りの罠だったのだ。   元にある証拠の束を見つめながら、私は声もなく震えた。

の結婚活。私が毎、しでも計を浮かせようとスーパーの見切り品を買い、夜なべして陽翔のの綻びを縫い、夫の健康を気遣って野菜の献を考えていた々のすべてが、この醜い親子によって嘲笑われ、踏みにじられていたのだ。涙は、もうなかった。

私ののに残っていたのは、絶対零度の徹な決だけだった。「終わらせよう。この汚らわしい茶番を、私ので、完膚なきまでに」決戦のは、あっけなく訪れた。

実に引きこもっていた亮太から、通のLINEが届いたのだ。

『の曜の午、母さんと緒にアパートへく。

これからのことについて事な話があるから、陽翔をどこかに預けてで待ってろ』私は「わかりました。

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