"私が外した保証人、身代わりは義母" 第11話
私はその盾にされ続けてきたんです」
「佳奈さん……」
「あなたが私を悪者にして息子の嫌を取っていた、私はでそのを被り続けていた。あなたがその現実から目を背けて息子の都のいい母親をやっていた結果が、今の弘さんです」
敏さんはボロボロと粒の涙を零し、両で顔を覆った。
言い逃れのできない事実が、鋭い刃となって老いた体に突き刺さっていく。
「本当に、あなたが正しかった……。私、今になってようやく分かったのよ。あなたがどれだけ弘を……このを守ろうとしてくれていたか……」
すがるような目で、私を見つめてくる。 認めてほしい、許してほしいという願の。
私はアイスティーのグラスを静かに置き、まっすぐにその線を受け止めた。
「敏さん」
「……はい」
「私が正しかったとあなたに認めてもらうために、婚したわけじゃありません」
敏さんの表が、凍りついたように止まった。
「あなたの承認も、弘さんの反省も、今の私には円の価値もありません。私はただ、自分のをこれ以の勝な破滅に巻き込まれたくないから、あのをたんです」
それ以、かける言葉はなかった。
席をち、自分の伝票だけをに取ってレジへ向かった。 背からすすり泣く声が聞こえてきたが、度も振り返らなかった。
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のの尻拭いをする役目は、あの、あの役所に婚届をした瞬に、完全に終わっていた。
そのの展は、坂を転がり落ちるのようにかった。
社は、予告通り正式に提携破棄を通告した。 それどころか、すでに発注していた舗ロゴの商標調査費や、専属契約提で仮押さえしていた級材のキャンセル料など、発した実費の損害賠償請求を内容証で送りつけてきたという。
方の融資事審査も、担保提供者である敏さんからの「拒絶通」が司法士を通じて融関の法務部へ届いたことで、即座に打ち切られた。
「虚偽の担保提供を記載した事業計画の提」
融関のブラックリストにその事実が記録された元夫の会社は、内すべての融関からの規調達ルートを完全に絶たれた。
残されたのは、解約できない舗内装の違約と、デザイナーへの額な未払い報酬。 そして、由が浮かれて量に刷り散らかした、あのピカのパンフレットのだけだった。
「お姉ちゃん、お願いだから話にて!!」
ある夜、着信拒否をすり抜けて、由からショートメッセージが何通も崩のように送りつけられてきた。
『弘さんが狂ったみたいに暴れてるの! 部の具を壊して、全部私のせいだって殴りかかってきそうなの!』 『私は弘さんが「母さんは絶対に納得する」
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って言ったから資料を作っただけなのに! 私だって騙された被害者なのよ!』 『おがないの! 内装の解約で数百万円払わないと裁判にするって言われてるの! お姉ちゃん、お願い、しだけでいいから助けて! 私たち、実の姉妹でしょ!?』
スマートフォンの画面ので、醜い自己保全の言葉が踊っている。
自分が姉から男を奪い、経営者の妻の座を奪い取ろうとしたの傲さは、綺麗さっぱり消え失せていた。 ただ、自分が損をしたくない、痛いいをしたくないという浅ましい鳴。
私は指先を切震わせることなく、そのメッセージのすべてを削除した。
実の姉妹。
妹がその言葉のさを踏みにじり、私の夫とベッドに入り、私の万の横でワイングラスを傾けていた、姉妹という絆は永にになったのだ。
元夫と由の同棲活は、わずかヶで破綻したと聞いた。
資ショートを起こした元夫の会社は、事務所を引き払い、層マンションの賃貸契約も解除。 は互いに「おのせいでが狂った」と罵りい、警察汰の騒を起こした末に別れたらしい。
あのがに入れたのは、輝かしい「本物の」などではなかった。
酷な現実の数字に耐えきれず、互いの肉をみって共倒れしていく、浅はかな共犯者の末だった。
のが肌を刺すようになった。
私の勤務先である品メーカーの会議で、来期の全社予算会議がかれていた。