"家計を分けた夫と、義家族の食事代72万円" 第8話
しかし、残った料理を詰め始めるに、彼女は突然きを止め、私の方を向いた。
「里見、あんた、最の若い夫婦が別々におを管理してるのってる?」
私はちょうど空いた皿をねて片付けていたが、そのを止め、義母の顔をじっと見つめた。
「別々におを管理、ですか?」
義母はがを得たりと頷いた。
「そうよ。各自、自分のおは自分で管理して使うってこと。ったよりすごく楽なんだって」
私は表を変えずに尋ねた。
「誰にとって楽だというお話ですか?」
良子さんはげさにを広げた。
「2ともにとって楽に決まってるじゃない。考えても見て。夫婦がおをわせて使うと、葛藤が起きやすいでしょう」
彼女は私を説得するようにを乗りした。
「1はもっとく使って、もう1はなく使う。そうすると満が始めるけど、各自管理すれば各自責任を持つから喧嘩することもないし」
私はゆっくりと、に持っていた皿のを卓のに置いた。
「どこでそんな記事を読まれたんですか?」
良子さんは得げに答えた。
「インターネットで、最、結婚活における経済独についての記事がいのよ。私が1つ、健に送ってあげたんだけど」
彼女は息子の顔を見た。
「読んでみたんだって。そうでしょう、息子よ」
卓の反対側の端に座っていた健は、急に話を振られて顔を赤くし、ぎこちなく頷いた。
広告
私は彼らのやり取りを見て、無言で静かに微笑んだ。
私ののは、氷のようにたく、そして極めて確になっていた。
私は瞬に、このテーブルで起きているすべての企みを理解した。
まず、良子さんが健に「別々の財布」というアイデアを投げかけた。
健はそのアイデアを自分ので反芻し、婚した同僚の田さんに相談し、さらにインターネットで記事を読んだ。
そして今、義母は息子の状況を決定に展させるために、皆ので図にこの話題を持ちしたのだ。
「そうですか」
私はかろうじて、この言だけをにした。
良子さんは、嫁である私が激しく反対しないことに勇気づけられ、さらに言葉を続けた。
「私がすごくを射た記事を1つ読んだんだけど、そこでは『共同活費座は旧代の遺物だ』と言っていたわ」
彼女はテーブルを軽く叩いた。
「昔は女たちが働かずににいたからおを1箇所に集めたわけで、今はみんな働くじゃない。なら、各自経済に独すべきよ。これが最のやり方なの。わかる?」
私はく答えた。
「分に最のやり方ですね」
私が素直に同したため、義母はもっときな抵抗を期待していたのかし拍子抜けしたようだったが、止まらずに続けた。
「ほら里見、あんたも働いてお稼いでるじゃない。
広告
なら、健と1度やってみたらどう? 自分のおは自分が使うのよ。誰に報告する必もないし、自由じゃない」
私は無言でく頷き、皿を持ってキッチンへ向かった。
私の背越しに、良子さんが満そうな表で保容器に料理を詰め始める音が聞こえてきた。
丸々1匹残っていたニジマス。
グラタン全部。
サラダは3つのうち2つ。
レモネード全部。
それは、の族のための、派な1週分の料だった。
健の族は、夜遅くになってようやく帰っていった。
健は無言のまま卓を片付け、私は無言で器洗浄のを汚れた皿で満たした。
私たちは切の会話をしなかった。
お互いに、各自の考えのにく沈んでいた。
キッチンの片付けが終わった、私はで斎の部に入った。
パソコンの源を入れ、融関連の文が保されているフォルダーをいた。
私は棚のの保管箱から、過1のすべてのレシートを取りし、机のに広げた。
さらにスマートフォンのアプリをき、クレジットカードの細を過1分すべてダウンロードした。
そして、元の卓で詳細な計算を始めた。
健の族のための、週末の事代。
1で、72万円。
これは純粋な料品だけの費用だった。
私たち2のための、普段の料品費。
平均で6万円。
1で、72万円。
気やなどの費。
に2万円。1で、24万円。これを半分に分ければ、各自の負担は12万円。