"家計を分けた夫と、義家族の食事代72万円" 第6話
私はちがり、キッチンへ向かって私と健のための軽い夕を準備し始めた。
メニューは、昼にべてしだけ残っていた鶏肉を入れた、温かい野菜スープだった。
健はリビングのソファに寝転がり、テレビでサッカーの試を見ていた。
私はハーブティーをいっぱいに注いだカップを持ち、彼の隣に座った。
そののは、いつものように平穏に過ぎっていった。
特別なことは、表面には何も起きなかった。
翌週の半ば頃から、私は健がどこか考え込んでいることに気がついた。
彼は夕方退勤して帰ってくると、無言で夕の席につき、事を終えるとすぐにスマートフォンを持ったままソファに座り込んだ。
そして、眉にいシワを寄せて、何かい文章を読んでいるようだった。
私はその姿を見ても、特に注を払うことはなかった。
誰にでも、それぞれの仕事の悩みや、自分ので理すべき考えがあるものだからだ。
曜の夜、私たちが向かいって夕を取っているだった。
健が唐突にをいた。
「田さんが、面い話をしてくれたんだ」
私は箸を止めずに尋ねた。
「田さんって誰?」
彼はしを乗りして答えた。
「しく来た同僚だよ。1ヶにうちの部署に移ってきたんだけど、バツイチなんだ。41歳くらいかな」
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私は頷きながら、皿ののサラダをべ続けた。
「それで、そのがどんな話をしたの?」
彼はし声のトーンを落として言った。
「自分の婚の話をしてたんだけど、財産分与のに、妻がマンションの半分を持っていったんだって」
彼は信じられないというように首を振った。
「過5、全く働かずにただにいただけなのにさ。さらに、自分の分の慰謝料までもらえるとってたらしい。像できる?」
彼は私に同を求めるように見た。
「子供の養育費じゃなくて、自分への慰謝料をだよ」
私は静に答えた。
「そういうこともあるでしょうね」
彼はさらに言葉を続けた。
「それでなんだけど、そのが言うには、最の問題は夫婦で『共同活費座』を使ったことだったらしい」
彼は振りを交えて説した。
「すべてのおを1箇所に集めていたら、婚するに裁判所で、妻に半分の権利があると判決がて……」
私は皿からゆっくりと顔をげ、夫の目を真っ直ぐに見つめた。
「その話を、私にどうしてするの?」
健はし慌てたように線を泳がせた。
「ただ、経験を共してるだけだよ」
彼は言い訳のようにで続けた。
「もし別々におを管理していたら、婚がもっと簡単だったはずだって。各自が自分のおを持つから、何の求もできないし」
私はく答えた。
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「そうなんだ」
彼はさらに自分の見を付け加えた。
「そのは、いっそ最の夫婦は別々におを管理した方がいいと考えてるんだ」
彼はもっともらしい調で言った。
「各自が責任を持って、自分がいくらをどこに使うか分かるから、統制もないし争いもないって」
私は無言で残りのサラダをべ終え、ナプキンで静かにを拭いた。
私は彼を見据えて言った。
「健さん、私に言いたいことがあるなら、その同僚の話を使って回しに言わずに、ただ直接言って」
彼はムッとしたように顔を背けた。
「いいや、ただ1で考えてみただけだよ」
私は静かに頷いた。
「分かったわ」
私はちがり、自分の空いた皿を持ってキッチンへ向かった。
彼が自分の考えを直接話す準備ができていないのなら、私から無理に問い詰めるつもりはなかった。
私は、憶測や暗示で会話をするのが好きではなかった。
彼に本当に言いたいことがあれば、いずれ自分ので言うだろう。
そうでなければ、それまでのことだ。
翌の曜、健はまたく考え込んだまま退勤して帰ってきた。
私はそのの夕に、スライスしたレモンとローズマリーのりを添えた鮭のグリルを準備していた。
彼はキッチンのテーブルに座り、スマートフォンをに持って、また眉にシワを寄せて何かを読んでいた。
私が料理を運びながら彼の横を通り過ぎる、彼のスマートフォンの画面がちらりと界に入った。
それは、「結婚活における経済独」