"家計を分けた夫と、義家族の食事代72万円" 第5話
私は々が自分の作った料理を美しそうにべる姿を見るのが好きだった。
しかし、今の楽しみはいつもと同じようにはじられなかった。
、みんながお腹いっぱいで苦しそうに子の背にもたれかかっただった。
良子さんはいつものように、自分のきなバッグから保容器を次々と取りした。
様々なサイズのプラスチック容器が、卓のに並べられた。
彼女は慣れた様子で、体系に残った料理を容器に詰め始めた。
残っていた鶏肉の半分を1つの容器に押し込んだ。
残った牛すね肉の煮込みは、汁ごと全部別の容器に入れた。
チャプチェは全部。サラダは半分。残ったうどんとスープ、そしてパンも全部。
私は、自分が5の労力と1万5000円以のおをかけて作った料理が梱包され、がからっていく準備をするのを、ただ無言で見守った。
以の私は、この景がごく普通のことのように見えていた。
せっかく作った料理が余って捨てられるよりは、むしろ健の族が持ってってくれる方がマシだと考えていたのだ。
彼らには育ち盛りの子供が3もいるから、これで1週分の派な料になるだろうとっていた。
しかし今、義母が当たりのように保容器を杯に満たす姿を見て、私はふと軽い苛ちをじた。
広告
それは、彼女の「うどんの麺が太い」というない言葉のせいだったろうか。
それとも、煮込みに対する当な指摘のせいだったろうか。
あるいは単に、過3にわたって私のに積もり積もったが、ついに顔をしたせいだったろうか。
健の族は、夕方6頃になってようやく満げに帰っていった。
健はちがり、卓を片付け、器洗浄を回すのを伝ってくれた。
私はキッチンの調理台を綺麗に拭きげ、わずかに残った材を蔵庫にしまった。
蔵庫のには、健と私の今の夕にべる分だけが、しだけ残っていた。
夕、すべての事が片付き、ようやくソファに座って休めるようになったのことだ。
私は斎のパソコンのに座り、数から毎記録してきた支内訳のExcelファイルをいた。
それは、学代におがりず、1円単位で節約しなければならなかった苦しいからについた習慣だった。
私はキーボードを叩き、今の費として「1万5400円」を入力した。
そして、単なる好奇から、のシートをいてみた。
私は、週末の健の族との事費用をざっと見始めた。
1万2600円。
1万3200円。
1万5000円。
1万4300円。
1万6500円。
画面で、数字が私の目のを次々と通り過ぎていった。
私は元の卓をき、それらの額をし始めた。
広告
計算結果を見て、私は息を呑んだ。
過1、健の族をもてなすための週末の事代だけで、私は72万円を超えるおを使っていたのだ。
私は子の背にくもたれかかり、画面に表示された数字を凝した。
70万円を超えるお。
これは純粋な費だけであり、私たち2の普段の費、費、用品、、さらには誕や祝に彼らに贈るプレゼント代などは除された額だった。
私はこれまで、健の族のために具体にいくら使っているか、正確に計算したことは度もなかった。
ただ楽しく買い物をして、料理をし、その過程を楽しんでいただけだった。
しかし今、この膨な額を黒はっきりと画面で見てしまうと、私のので何かが確実に変わった。
それは激しいりや、しみといったをじたわけではなかった。
私は元々、めったなことではらない性格だった。
ることは非効率であり、無駄にエネルギーを浪費するだけだと考えていたからだ。
しかし、私ののに「バランスが崩れた」という奇妙でな覚が広がっていった。
私は自分のお、、そしてな努力を注ぎ込んできた。
そして、その対価として私が受け取るのは、「うどんの麺が太い」という義母からのたい指摘だけだったのだ。
しかし、今はまだこれはただののの考えに過ぎなかった。
私はパソコンのファイルを保して閉じ、きく背伸びをして凝り固まった背をほぐした。