"入籍三日目に渡された「毎月30万」の振込先" 第3話
私は震えるで、亮太がリビングのチェストに放置していた通帳の束を探した。 独代から使っているという、方の普通預通帳。 番の最のページをく。
先。 私の座から「ミヤモト ナホ」名義で万円が着した、まさにそのの午。
振込 300,000 ミヤモト カズコ 200,000 カデン(メモき)
息が止まった。
の30万じゃない。 すでに先、私が結婚準備として託した万のうち、万が義母の座へ流れていた。
居の敷にも、の購入にも使われていない。 私の独代の預が、何の言の断りもなく、入籍の段階で義母の懐に入っていたのだ。
「……っ」
声にならない叫びが喉元までせりがり、私は自分のを両でく塞いだ。
騙された。 最初から、全部仕組まれていたんだ。
亮太が「両親は銭に自している」と言ったのも、結婚直に万を求してきたのも、すべて繋がっている。 彼らにとって、私はする妻でも、しく迎えた族でもない。
宮本の穴の空いたバケツに、からを注ぎ込み続ける都のいいポンプだったのだ。
の空がみ始めるまで、私はもできなかった。 けれど、涙は滴もなかった。 ただ、臓の奥底が凍りつくようなたさと、研ぎ澄まされたりだけが、静かにを支配していた。
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午。 寝から、あくびを噛み殺しながら亮太がてきた。 スウェットのまま気ケトルにを入れ、インスタントのドリップコーヒーをマグカップにセットしている。
昨夜、妻の尊厳を蹴にしたことなど、綺麗さっぱり忘れたような顔だった。
「お、いな。朝飯、目玉焼きでいいよ」
背越しにんできた呑気な声に、私は息を吸い込んだ。
「亮太」
ダイニングテーブルのにち、声をかける。 亮太が怪訝そうに振り返った。
私はテーブルのに、昨夜見つけた通帳のコピーと、スマートフォンに表示させた先のLINE画面を並べて置いた。
「これ、説して」
亮太の線が、のに落ちた。 瞬、彼の瞳が泳いだのを私は見逃さなかった。
「……なんだよ、これ。の通帳、勝に見んのやめてくれない?」
「先、居の敷と代として預けた万の話。は全額あなたのカードの分割払いになってる。そしてこの通帳。私が振り込んだの午に、お義母さんの座に万が送されてる」
私はを押し殺し、努めて平坦な声で言った。 声が震えそうになるのを、奥歯を噛み締めて必に制する。
「この万、何に使ったの?」
亮太はケトルのスイッチをパチンと乱暴に切り、腕を組んだ。 顔つきが、先ほどまでの眠たげなものから、攻撃なものへと変する。
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「何に使ったって……実がちょっと物入りだったからだよ。母さんから連絡があって、どうしても今にるって言うから、にて替えてやったんだ」
「どうして私に相談しなかったの?」
「相談したら、おどうせ渋っただろ!」
亮太が声を荒らげた。 静かな朝のマンションに、声が突き刺さる。
「あのは、居の敷とのために渡したおだよ。領収で精算するって、LINEにもはっきり残ってる。私の個な貯からしたおを、どうして勝にあなたの実に送れるの?」
「だから、て替えただけだって言ってんだろ!」
「じゃあ、いつ返ってくるの?」
髪入れずに問い詰めると、亮太は言葉に詰まり、顔を真っ赤にして先を膨らませた。
「……は? 親相に、いつ返ってくるかなんて聞けるわけないだろ!」
「聞けない? て替えたんでしょう? 貸したおなら、返済期を確認するのが筋じゃないの?」
「お、本当におかしいんじゃないのか!?」
亮太がダイニングテーブルを掌でバンッと叩いた。 マグカップが刻みにね、乾いた音が鳴る。
「親が困ってて、元にがあったから助けた。それの何が悪いんだよ! 族だろ! 困ったは助けうのが当たりだろ! おは自分の親が困ってても、契約だの領収だの言って見捨てるのかよ!」
「困ってる理由が何かも言わずに、のを無断で横流しにするのを『助けい』とは言わない」
私は歩も引かずに亮太を見据えた。
「これは横領と同じだよ。