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"「バカ息子」と笑う義父母、旅行中に息子夫婦が消えた" 第7話

ゴミ敷と化した居での直接対決

『……ほう。おらにしては、なかなか利な儲けを考えたじゃないか』

受話器から聞こえてきたのは、先ほどまでの声とは打って変わった、ねっとりとした欲に塗れた義父の声だった。

『売却益がるなら話は別だ。おい、次のしいはどこに建てるんだ? 俺たちの部は、今度こそ階の向きの当たりが良いにしろよ。腰に障るからな。庭には台分のガレージも作れ』

『そうねえ! 庭には私の庭菜園のスペースも作ってもらわないとね! あと、キッチンはアイランド型にしてちょうだい!』

いたが塞がらなかった。どこまで図々しく、どこまで顔無恥であれば、自分たちを追いそうとしている息子の居に、当然のように付いてくる気になれるのか。このたちののでは、息子夫婦はどこまでも自分たちの都よく搾取できる畜か何かなのだろう。

「何を勘違いされているのか分かりませんが」私は酷に言い放った。「あなたたちの部など、最初から作る気はありません。度と私たちのに現れないでください」

『な、なんですって!?』義母の鳴のような声が炸裂した。『継ぎも産めない役たずの嫁が気なを利くんじゃないわよ! 私が取引先の社に利きしてやった恩を忘れたの!? 私が言言えば、あんたのなんてどうにでもなるのよ!』

「どうぞ、ご自由に」

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私は遮るように言い返した。「本当に社とおりいなら、今すぐ話して私の悪を吹き込んでみてください。この、私が自分ので通い、自分ので企画をき、築きげてきた取引先との信頼が、あなたの言で崩れるかどうか、試してみればいいじゃないですか!」

『ぐっ……!』

義母が完全に言葉を詰まらせた。嘘だったのだ。ハッタリで嫁を支配できるとい込んでいたれな虚栄が、音をてて砕け散った瞬だった。

『ええい、嫁じゃ話にならん! 琢磨をせ! 琢磨を!』

義父の号が響く、私は「週末に夫と緒に伺います。それまでに荷物をまとめておいてください」とだけ告げて方に通話を切断した。

そして迎えた週末の曜。

私と琢磨は、を決してあの居へとを踏み入れた。

玄関ドアの鍵をけた瞬、ゴミの腐敗臭と饐えたアルコールの臭気がを突いた。わずハンカチで元を押さえる。

靴の脱ぎにはまみれのサンダルが放りされ、廊には脱ぎ捨てられた着や靴が散乱している。リビングに入ると、そこは目を疑うような景だった。面にビールの空き缶と吸い殻入りの空き瓶、コンビニの割り箸、べ散らかしたカップ麺の残骸が散らばっていた。私たちが具を引き払ってから、わずか数。

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掃除も片付けも切せず、ただ荒れ狂ってみ散らかしただけの、見るも無残なゴミ敷と化していた。

ソファーもないフローリングのに直に座り込んでいた義母が、私たちを見るなり鬼の形相でね起きた。

「遅いじゃないの! くここを片付けなさい! 飯も作らないで、親を飢えにさせる気かい! 蔵庫がないからばかりでがかかって仕方ないじゃないの!」

義父も血った目でちがり、空のビール缶を蹴ばしながら琢磨に詰め寄った。

「親に無断でを売り払うだと!? 貴様、誰のおかげでここまできくなったとってるんだ! 恩らずのバカ息子が!」

号が、具のない築のリビングの井に虚しく反響する。

いつもなら、ここで肩を落とし、さくなって「ごめんなさい」と呟いていたはずの琢磨。

しかし、このの琢磨は、歩も引かなかった。

彼はすっと私のにち塞がり、自らの体で義父の威圧を遮ると、え切った差しで実の父親を真っ直ぐに見据えた。

「はる子に向かって鳴るのはやめてくれ」

「あんだと!? 親に向かってその態度は何だ!」

「親……? よくそんな言葉が言えるな」

琢磨は静かに、だが鳴りのようない声で言った。

「俺は全部聞いたんだよ。このの曜、玄関でね。『子供ができたら取りげて育てる』『子供ができないなら嫁を追いして別の女と再婚させる』って、でゲラゲラ笑いながら話していただろ」

義父母の顔が、瞬で凍りついた。

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