みかん小説
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"ママ、弟が生まれたらママも譲るの?" 第7話

に仕てげるほうを選ぶのだ。

それからの数、庭内の空気はさらにえ切っていった。

義母は必最限の事しかせず、私がリビングに入ると見せつけるように部をていくようになった。 事の支度も、らかに私を避けるような帯にわれ、テーブルにはラップをかけためたおかずが放置される。

それでも、義母がをかなくなっただけマシだとっていた。 私が耐えれば、嵐は過ぎるのだと。 そう自分に言い聞かせていた。

だが、毒はすでに、庭の最もい部分にく、静かに染み渡っていた。

曜の夕方。 買いしから戻ると、子ども部からカサカサとさな音が聞こえた。

そっとドアをけると、音が学習机の引きしのにしゃがみ込んでいた。 私の音に気づいた音は、びくっと肩をねさせ、背に両を隠した。

「音? 何してるの?」

「……なんでもない」

音の顔が張っている。 何かを隠そうとしているのは目瞭然だった。

「、見せてごらん」

優しく声をかけながらづくと、音の瞳がみるみる涙で潤んでいった。 差しされたさなのひらには、アルミホイルに包まれたさな塊があった。

包みをくと、に入っていたのは、数に私が買ってあげた個包装のチョコクッキーだった。 のでし溶け、形が崩れている。

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「これ……どうしたの? べなかったの?」

音は喉をヒックと鳴らしながら、消え入りそうな声で答えた。

「……とっておいたの」

「誰のために?」

「……おとうと」

臓が、たい針で刺されたように痛んだ。

「おとうとがまれたら……これ、あげるの。音はもうお姉ちゃんだから、お菓子はいらないの。だから、ママ……おばあちゃんに言わないで……」

「音……」

「音がお菓子べたら、またおばあちゃん、ママのことるでしょ……? 音のせいで、ママがられるの、もう嫌だ……」

ボロボロと粒の涙をこぼしながら、歳の娘が私の膝に顔を埋めた。

この子は、見ていたのだ。 私が義母に嫌を言われ、卓で肩をすくめていた姿を。 そして「自分が何かを望むこと」が、母親を苦しめる原因なのだと、幼いで必に結びつけてしまっていた。

言葉がなかった。 抱きしめた娘のさな背は、あまりにも頼りなく、細かった。

「ごめんね……ごめんね、音……」

謝ることしかできない自分が、けなくて、悔しくて、たまらなかった。 の顔を窺い、好きなお菓子を隠し持ち、べることを罪だと信じ込んでいる歳のが子。

その姿を見てもなお、健太は「悪気はない」「考えすぎだ」と言い切るのだろうか。

そして曜の午。 全ての決定打となる瞬が訪れた。

産院での定期健診を終えた、私はい取りで幼稚園へ音を迎えにった。

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エコーで見た赤ちゃんの発育は順調だったが、医師からは「お腹の張りが頻繁すぎる。切迫産の兆候があるから、とにかくストレスを避けて静にしなさい」とい調で注されていた。

ストレスを避ける。 今のあので、どうやってそんなことができるというのか。

幼稚園のをくぐると、園庭では子どもたちが元気にり回っていた。 いつもなら音もそのに混ざって、だらけになって遊んでいるはずだった。

けれど、音の姿は見当たらなかった。

駄箱のくで、担任の斉藤先が私を見つけてに歩み寄ってきた。

「音ちゃんのお母様」 先の顔には、はっきりとした緊張のが浮かんでいた。

「斉藤先、こんにちは。あの、音は……」

「今、お部で絵本を読んで待っています。お母様、もし今しだけおがよろしければ……職員の横の面談へ、入っていただけますでしょうか」

その改まったトーンに、背筋がたくなった。 「……はい」

面談のパイプ子に腰をろすと、先は机のに、枚のきな画用を置いた。 つ切りの画用は、裏返しのまま置かれていた。

「今週、園全体で『好きな族』をテーマに、自由画を描くがありました」 先は両を膝ので揃え、痛ましそうに私を見つめた。

「来週の曜参観で、廊に貼りす予定の作品です。

ですが……これをそのまま掲示してよいものか、職員会議でも話しいになりまして。

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