"もう来るな" 第7話
|昼でもる
奥さんのけがの具をし聞いてから、内見を始めた。
ご主は入でいこと迷っていた。それから、やっぱり緒に入ってほしい、見て問題がなければ購入申込もくから、と何度も頼んできた。本も怖いらしい。
結局、付きうことにした。ここまで来たら、仕方ない。
2階の主寝に入ると、い塗料のにおいがした。
壁はまた塗り直されていて、血文字がよりくなっていた。まだ乾いていないところもあって、触るとべたつく。ただ、文字の、にいところだけ、しい塗料の表面に赤いものがにじんでいた。今、てきたばかりみたいに鮮やかな赤だった。
ち止まった。この建物の鍵を持っているのは、私とと持ち主だけだ。私は来ていないし、は今週ずっと別の案件でいている。
だとすると、まだ会ったこともない黒田さんが、この何かのにを入れて、もう度塗らせたことになる。
ご主は壁を目見てから、寝のトイレへ向かった。にを踏み入れた途端、照が激しく点滅し始めた。
の階、台所の奥のトイレの戸が、よりもきな音をてて閉まった。建物全体が震えた気がした。
私はご主を見た。
「今は、何も言わないでください」
「うそだろ、昼でもるのかよ!」
くそ! やっぱり似た者夫婦じゃないか。
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ご主は私を主寝に残して、目散に階段を駆けりた。何の競争かとうくらい速かった。
私も急いで追いかけた。途、階段で何かっぽいものを踏んだ。のでは、無阿弥陀仏と唱えながら、血じゃありませんように、血じゃありませんように、と祈っていた。
「女の言ったとおりだ! 本当にるじゃないか!」
ご主はりながら叫んでいた。
何しに来たんですか、肝試しですか。
1階までりても、私は仕事を忘れなかった。もう誰も来なくなるのに、気代だけかかったら困る。分盤のところまでって、主幹のブレーカーを落とした。
分盤は居と台所のにある。そこにつと、台所の奥のトイレと、に掛かっている鏡がちょうど見えた。
ブレーカーを落とした瞬、なんとなく鏡へ目がいった。
にてきた、あの顔が映っていた。
ものすごく、ものすごくっていた。