みかん小説
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"もう来るな" 第6話

|似た者夫婦

「私だって、3もがたんですよ!」

「私、翌ににはねられたんです。けが自体はかすり傷程度だったんですけど、タイヤがのすぐ横をかすめて。あとしで、ひかれるところでした。その、そのまま逃げたんですよ。止まりもしないで」

「だから、聞きたいことはにてからって言いましたよね」

「毎晩眠れないし、ずっと誰かに見られてる気がして……。さん、お祓いって、効くんでしょうか」

あれー? そういうの気にしないって言ってたの、誰でしたっけ?

しばらく話を聞いて、話を切ろうとしたら、それでもあのを買いたいと言いした。

「うちののすぐくなんです。改装して、国従業員の寮にしたくて」

翌、今度は夫を案内してほしいという。

迷った。この物件は成約すると、会社からる歩がいつもの倍になる。しかも持ち主から、別にお礼もる。まだ消えない首の痕を見ろしてから、私は腹をくくった。

「でも、私は入で待ちますから。ご主だけで見ていただく形になりますよ」

「ええ、わかりました。の5に、主をかせます」

のでもう度、くそ、と言った。

翌の午4。私は先にあのへ着いた。

来るに何もの先輩に、こういうときはどうしたらいいのか聞いて回った。産の仕事を20以やっている先輩は、言だけ教えてくれた。

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「唐揚げ弁当と煙を供えて、線を3本あげろ。燃え尽きるまで待つんだ」

言われたとおりにした。弁当のふたをけ、煙を供え、線が燃え尽きるのを待った。

燃え尽きた瞬、急にのが真っになった。玄関を見たまま、ずいぶんいことぼんやりしていた。

それから、入でを込めて謝り、でに入って気をつけた。

議なことに、今度は主寝の照だけ、どうやってもつかなかった。

5階までがったとき、から古いスクーターの音がした。ご主が来たんだとって急いでりたけど、入には誰もいない。の角を、誰かのがさっと横切った気がしただけだった。

スマホを見ると510分。夫婦そろって、遅刻するのが好きらしい。

ご主がやってきたのは、520分だった。

スクーターを止めるなり、挨拶より先に言った。

「女が、トイレだけはよく見てこいって」

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