"妹に7年分の髪を切られ、婚約者は200円を賭けた" 第3話
「まだってんの?」
彼は私のベッドに腰掛け、面倒くさそうに言った。
「もういいだろう。昨妙妙が怖くて寝だって」
私はを止め、彼をたく見つめた。
「なんであの子が?」
修辞は肩をすくめ、当然のように答えた。
「おがマジでるから。が悪いだけで悪気はない」
彼は私にづき、嫌を取るように言った。
「姉なんだから毎回むきになるなよ」
彼は私のい髪を触ろうとして、を伸ばした。
「くても悪くないだろ。母さんも言ってた。の髪はすぎて鬱陶しいって」
私は彼のを払い除け、じっと彼の目を見つめた。
修辞はし驚いた顔をしたが、すぐに笑顔を作った。
「お母さんが、結婚はくしろってさ。ずっと言いせなくてさ」
彼は笑いながら、軽く私の肩を叩いた。
「今回は結果オーライだ」
私は彼の言葉の違に気づき、く震える声で尋ねた。
「じゃあ、切るってってたの?」
修辞はし気まずそうに線を泳がせ、ごもった。
「しに妙妙に聞かれたんだ」
彼はをかきながら、言い訳をするように続けた。
「何をすれば1番るか。適当に髪って答えたら、マジで切るとはな」
私はりで界が歪むのをじながら、彼を睨みつけた。
「ってるくせに、私にも伸ばさせたの?」
修辞は悪びれる様子もなく、く笑った。
「当然だろ。だから面いんだろ」
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彼は私の顔を覗き込み、楽しそうに言った。
「のじゃつまらない。ないだろ」
彼は私の険しい表を見て、軽くを振った。
「そんな顔するなよ。焦る顔が好きなんだ」
修辞は私の頬に触れようとを伸ばし、満げに囁いた。
「普段は無反応だから、あいつのおかげでらしいよ」
私は彼のをたく振り払い、歩ずさった。
私の涙も恐怖も惨めな姿も、彼にはただ「らしい」というだけの娯楽だったのだ。
私は静かにい絶望を抱きながら、彼を見つめ返した。
「やっぱりね。お姉ちゃんの都を分かってる」
私は昨の顔わせの来事をいし、震える声で問い詰めた。
「の顔わせの、あのいワンピースをで汚したのも、義兄さんの入れ恵なの?」
修辞は急に顔を変え、慌てて否定しようとした。
「何言ってんだ?」
私は彼の揺を見逃さず、歩にた。
「あれが1番事だから、のじゃダメだって言ったの?」
修辞は苛ちを隠せなくなり、声を荒げた。
「昨もさ、もういいだろう」
私はたいりを込めて、彼を睨みつけ続けた。
の両親に会った、林妙妙にスカートをで汚された。
事ずっと、修辞の母は何か言いたげだった。
帰宅に気づいたのだ。
私のいスカートのろに、きな赤いハートが描かれていたことに。
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あの夜は、悔しくてずっと泣いたわ。
修辞はため息をつき、私の嫌を取ろうと再び笑いかけた。
「いつの話だよ。今更蒸し返すなよ」
彼は両を広げ、呆れたように首を振った。
「ちょっとお姉ちゃん、根に持ちすぎ」
私は彼から目を逸らし、静かに呼吸をした。
もう、これ以この男と話すはなかった。
「もういいわ」
私が静かにそう言うと、修辞はしたように笑った。
「そう来なくちゃ」
彼は私の肩を抱こうとを伸ばし、るい声で言った。
「嫌が直ったら婚約写真を撮り直そう」
私は彼のを避け、黙って部の隅に移した。
彼が部をてくのを待ち、私はスマートフォンを取りした。
ウェディングプランナーの連絡先を探し、話をかけた。
話の向こうから、丁寧な声が聞こえてきた。
「はい、ブライダルでございます」
私は窓のの暗い景を見つめながら、静かに告げた。
「末の婚約式のキャンセルをお願いします」
担当者はし驚いた様子で、確認の言葉をにした。
「承しました。お相への確認は必でしょうか?」
私は迷うことなく、はっきりと答えた。
「結構です」
私は話を切り、スマートフォンをテーブルのに置いた。
そのままスーツケースをき、荷造りを続けた。
をたの朝、林は妙に騒がしかった。
私はリビングの入りでを止め、の様子を静かに伺った。
朝からスマートフォンを固定している林妙妙の姿があった。
彼女はこそこそと角度を調し、何かの準備をしていた。