"結婚5周年、夫が義妹と泊まった1708号室" 第10話
彼は辛そうにを起こし、私を睨みつけた。
「おだけが証拠を集められるとでもったか」
彼は病の隅にある、防犯カメラを指差した。
「おが入ってきてから話した言葉は、全て録音されている」
私は彼の指差す方向を見て、隠しカメラがあることに気づいた。
しかし彼の予に反して、私は慌てるどころかさらにるい笑顔を浮かべた。
「素らしいわね」
私はさく拍した。
「じゃあ、この部分も録音されているはずね」
私はバッグからボイスレコーダーを取りし、再ボタンを押した。
佐藤ひろしの声が、はっきりと聞こえてきた。
『あの学内のマンションは、どうしてもに入れないといけない。ゆいの親父の遺言で、結婚5を満たさないと相続できないんだ。あと半のだ』
佐藤ひろしの顔はから青へ、そしてどす黒く変わった。
「いつのに……」
「結婚3周の記よ」
私はボイスレコーダーを切った。
「あなたが斎で話していた、私は隣の部でにアイロンをかけていたの」
モニターの図の波形が激しくき、警告音が障りに鳴り響いた。
護師が慌てて駆け込んできた、私は優雅にスカートをえていた。
「患者様は静にする必があります!」
護師は満げに私を睨みつけた。
私は頷いてへ向かった。
ドアのところで振り返り、彼に向かって言った。
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「そうそう。言い忘れてたわ。が流産した組織は、すでに遺伝子検査にしたわよ」
佐藤ひろしの瞳孔が急激に収縮した。
「誰の子だとう?」
私は微笑みながらドアを閉めた。
廊にると、急いでやってきた佐藤と正面衝突した。
老婆は私を見るなり、憎悪の目を向けてを振りげた。
私は軽々と彼女の首を空で掴んだ。
「お義母さん、ひろしの拍数が定です。し落ち着いてから入った方がいいですよ」
「この毒婦め!」
彼女は歯ぎしりした。
「私の息子を障害者にして、まだを巻きげようっていうのか!」
「お?」
私はで笑った。
「あなたの息子さんがにを買ってあげたおは、私たちの共財産ですよ」
私は彼女の元に顔を寄せた。
「200万円。3の実刑には分ですね」
佐藤のきがピタリと止まった。
「でたらめ言わないで!」
「都ホテルくのマンション、18002号」
私は歩がり、瞬にして真っになった彼女の顔を堪能した。
「先週も夕をべにったばかりですよね?」
老婆は幽霊でも見たかのように、フラフラとずさりした。
私は背を向け、理のにハイヒールの澄んだ音を響かせながらちった。
病院をると、温かい夜が頬を撫でた。
スマホが振し、伊藤剣からのメッセージを受信した。
『遺伝子検査の結果がた。
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子供は佐藤ひろしの種じゃない』
私は画面を10秒ほど見つめ、突然声をして笑いした。
この劇は、ますます面くなってきた。
伊藤剣は類の束を私のにバサッと投げした。
テーブルののコーヒーカップがカタカタと揺れた。
「おめでとう。おの旦は浮気しただけでなく、おを売りばしたぞ」
彼はまるで自分のおが盗まれたかのように、苛たしげに歯軋りした。
「自分で見てみろ」
私は類の1ページ目をいた。
の利用細のコピーだった。
過1、青空装飾の座から毎『のささやき』という座に、材料費という名目で振り込みがあった。
計186万円。
これは鈴の裏アカウントだった。
伊藤剣はタブレットを操作し、1枚の写真を画面にした。
「これを見ろ」
写真は産売買契約だった。
買主は鈴。総額4200万円。
契約の最のページの署名欄の横に、連帯保証として佐藤ひろしの名がはっきりとサインされていた。
私の指は震え、をくしゃくしゃにしてしまいそうだった。
「いつ買ったの?」
「の11だ」
伊藤剣はで嗤った。
「覚えてるか?あの、おがを買い換えたいと言ったら、佐藤ひろしは会社の資繰りが厳しいと言ったんだ」
私は平打ちをらったような気分になった。
あの、私は6乗った軽自を修理に持っていき、備士に「に買い換えた方がいい」
と言われた。
帰宅、佐藤ひろしは私を抱きしめ「もうししてくれ」