"結婚5周年、夫が義妹と泊まった1708号室" 第9話
「故傷害罪で、最でも3よ」
私は笑した。
「今度はお義母さんがあなたを助けせるかしらね」
くからパトカーのサイレンがづいてきた。
私は乱れた襟元を正し、警備員に言った。
「お2とも、証言をお願いします。彼は居侵入と故傷害未遂です」
佐藤孝志は警察に連されるも、血った目で叫び続けていた。
「藤原ゆい!おただで済むとうなよ!」
ドアを閉めると、私はの力が抜けてに座り込んだ。
背がや汗でびっしり濡れていることに、ようやく気づいた。
スマホがブーブーと振した。
病院からの話だった。
「藤原さん、ご主がどうしてもあなたに会いたいとおっしゃっています」
護師の声は困り果てていた。
「なければ治療を拒否すると……」
私は壁の計を見た。
夜の820分だ。
「30分に病院にくと伝えてください」
病院の廊は、昨よりもずっと静かだった。
佐藤の姿はなく、ナースステーションで2の介護士がち話をしているだけだった。
佐藤ひろしの病のには警察官がっていたが、私を見ると黙って頷いて通してくれた。
ベッドのの佐藤ひろしは、昨よりもさらに痩せこけていた。
切断されたには分い包帯が巻かれ、まるでミイラのようだった。
モニターの規則な子音だけが、静寂な病に異様に響き渡っていた。
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「満か」
彼の声はかすれていたが、その差しは蛇のように毒を含んでいるようだった。
私はパイプ子を引き寄せて座った。
「まあね。ちょっと残りはあるけど」
「残りだと?」
彼はりで勢いよくを起こそうとした。
「俺はを本失って、は度と子供が産めなくなったんだぞ!それが残りだっていうのか!」
「私が残りなのは、薬が均等に混ざっていなかったことよ」
私はゆっくりとバッグをけ、写真の束を取りした。
「そうでなければ、あなたの3本目のも使い物にならなくなっていたはずだからね」
写真が彼の布団のにバサバサと散らばった。
彼と鈴の、々しい親密な写真ばかりだった。
佐藤ひろしの顔は、瞬にして真っになった。
「お、俺を……」
「私が尾したって?」
私は微笑みながら顔をづけた。
「私が盗撮したって?」
私はゆっくりと首を振った。
「ひろし、これらは全部が撮ったものよ。彼女のスマホの秘密のアルバムに保されていたの」
彼の唇がわなななと震えた。
「お、あいつのスマホをハッキングしたのか」
「そんな必ある?」
私はで笑った。
「パスワードは、あなたの誕よ」
佐藤ひろしは背骨を抜かれたように、ベッドに崩れ落ちた。
「ゆい、体どうしたいんだ?」
「婚よ」
私はバッグから婚協議を取りし、彼のに投げた。
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「マンションは私がもらうわ。貯は3対7で分ける。あなたが3」
彼は勢いよく顔をげた。
「ふざけるな!あのマンションは俺の親がを払ったんだぞ!」
「でも、宅ローンを払ったのは私よ」
私は産の権利と、リフォームの領収のコピーをめくった。
「全部ここにあるわ。総額46万8000円。私のカードから引き落とされている」
佐藤ひろしの呼吸が荒くなった。
「訴えてやる!おを刑務所に入れてやる!」
「どうぞご自由に」
私はちがり、のシワを伸ばした。
「でも、私を訴えるにこれを見ておくことをお勧めするわ」
私はスマホの画面を彼に向けた。
画面には、たった今受信したメールが表示されていた。
佐藤ひろしの会社の、過3の財務監査報告だ。
そこには彼が200万円以の公を横領し、その部分が鈴の座に振り込まれていたことが、はっきりと記されていた。
「お……」
佐藤ひろしは、のような顔になった。
「どうやってこれをに入れた?」
「あなたの会社の経理の子、結構おに困ってたのよ」
私はスマホをしまった。
「ついでに教えてあげる。の名義になっているマンション。の200万円は青空装飾、つまりあなたの会社からの送記録が残っているわ」
佐藤ひろしは突然、狂ったように笑いした。
カラスの鳴き声のようにかすれた笑い声だった。
「ゆい、おを見くびっていたよ」
彼の目は鬱に淀んでいた。
「でも、つは忘れてるぞ」
「何?」
「俺の母さんがおを許すはずがない」