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"15年育てた妹の結婚式で、父に親族席から外された" 第9話

親族控ので、再び現実は私たちに選択を迫ることになる。

披宴の宴まで、あと分。 式のロビーでは、参列者たちがウェルカムドリンクをに歓談を始めていた。挙式の遅れと婦の父親のについては、郎側が転を利かせて配慮してくれたおかげで、表った混乱には発展していなかった。

だが、親族控のの廊に、再び穏なが落ちていた。

「真紀さん」

声をかけてきたのは、式の責任者だった。 その表は、先ほど控でをげていたよりもさらに切迫していた。

「どうされましたか」

責任者は周囲を気にしながら、声を極限まで潜めて言った。

「実は……先ほど会をられたお父様が、先ほど受付の裏にお戻りになりまして。ご自の荷物を回収された、披宴会のキャプテンを呼び止められたのです」

私の背筋に、再びたいものがった。

「父が……何を言ったのですか」

「『に渡すはずだった結婚祝いのと、披宴費用の援助分を、今すぐ現で返せ』と。式側でお預かりしている最終精算の付から、自分の負担分を差し引いて返しろと求されております。現、ブライダルサロンの応接でお待ちいただいているのですが……」

父は、最まで父だった。 娘のれ台を祝福することよりも、自分の懐からるを取り戻し、しでも相に痛を負わせることしか考えていない。

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「悠さんやには?」

「まだお伝えしておりません。おは現、披宴のためのヘアチェンジと写真撮の準備でして……」

「わかりました」

私はショールを握り直した。

「私が話してきます」

「真紀さん、よろしいのですか? 私どもスタッフから法な観点を含めてご説することも能ですが……」

「いえ、これは私たちの問題です。に終わらせておくべきだった、庭の始末ですから」

私は責任者に案内を促し、サロンの奥にある個へと向かった。 もう、怯えも迷いもなかった。 妹のを汚そうとするものがあるのなら、それがどれほど醜い過の霊であろうと、私がこので断ち切らなければならなかった。

サロン奥の応接のにつと、扉の隙からく苛った父の声が漏れていた。

「契約者云々なんてるか! 俺がしただぞ! 娘の式のためにしてやった万を、父親として引き揚げるのは当然の権利だろうが!」

私は静かにノブにをかけ、扉を押しけた。

部の央では、テーブルを挟んで式の支配が困惑の表で直していた。その向かい側で、父はモーニングの着を脱ぎ捨て、ワイシャツの腕をまくりげてソファーにを乗りしていた。皿には、すでに何本もの吸い殻が押し付けられている。

扉がいた音に、父が弾かれたようにこちらを向いた。

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「真紀……」

父の目に瞬、警戒のがったが、すぐにいつもの尊ながそれを取り囲んだ。

「何の用だ。を唆して俺を追いしたくせに、今更何の用がある。に言え、この式に振り込んだは円残らず引き揚げるとな。おたちの勝な茶番に、俺の汗垂らしたをビタ文使わせるわけにはいかん」

「お父さん」

私は部の真んへ歩み寄り、テーブルを挟んで父と向かいった。 鳴りつける気は起きなかった。歳になった今の私には、父のそのりが、ただの浅ましい防本能にしか見えなかったからだ。

「この式の契約者は、悠さんとのです。費用の振込名義やお父さんの負担分がどうであれ、当そので現を返還することなど、式の規約できません。そんな無理を言ってスタッフの方を困らせるのは、やめてください」

「黙れ! おに何がわかる!」 父はテーブルを拳で叩いた。 「俺は父親だぞ! あいつをここまできくするために、どれだけ世にをげてきたか! それを、あの静岡の兄貴まで巻き込んで俺にを塗りおって……!」

「世にをげたのは、お父さんじゃありません」

私の平坦な声に、父の言葉が止まった。

「をげてきたのは、私です。、の学費の減免申請をするために役所の窓で類をき、がをしたからと会社でを取りげて司に謝り、の修学旅の積がりないと学の事務でをげたのは、全部、私です」

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