みかん小説
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"「お父さんの同僚ですか?」と、夫の娘は微笑んだ" 第13話

もう度だけ言わせてください。あなたがあの、お父さんに束を渡したことは、何も違っていません。 父親を誇りにい、祝福しようとしたあなたのは、誰にも否定されるべきものではありません。 私たちを騙し、傷つけたのは、あなたではないのですから。 自分を責めるのは、もうおやめなさい。 あなたには、これから歩むべきいがあります。 お母さんとで、どうか胸を張って、幸せになってください。

藤原美紀』

き終えた絵葉に切を貼り、私はそれをバッグにしまった。 敵として憎むことも、無理に族として受け入れることもない。ひとりのとして、同じ嘘の被害者であった若い女性に、私は私の言葉で区切りをつけた。

部の隅には、さなスーツケースがつ、準備されていた。 から、私は泊で沢へく予定をてていた。 結婚してから、ずっとってみたいとっていただった。古い茶を歩き、美しい魚をべ、美術館で絵を眺める。 夫の仕事の都を聞く必も、張の程にわせる必もない。夕飯の献にを悩ませることも、何に帰ってくるかわからない音を待つこともない。 私が、私の志だけで決めた、初めての旅だった。

玄関でスニーカーの紐を結び、ドアノブにをかけた、ふとあのの壇での修の声がの奥をよぎった。

「妻には謝しかありません」

あの、夫は満面の笑みを浮かべ、会社の々のでそう言ったのだ。 あの言葉を聞いた瞬、私はまだ、自分が夫のこれからのの部であると信じていた。定を迎え、で寄り添いながら歳をねていくのだと信じ切っていた。

けれど、今はもう違う。 私は、誰かに謝されるための具でも、誰かの都の良い逃げ所でもない。 男に選ばれるのを待たなくても、私のは、いつだって私の元からしく始めることができるのだ。

ドアをけると、乾いたのが私の頬を通り抜けていった。 空はどこまでも青く、見渡す限りく澄み渡っていた。 私はスーツケースのハンドルを軽く握り直し、の射すへと、まっすぐに歩きした。

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