"「2階は貸さない」と告げた母と、解約済みの息子夫婦" 第19話
塾のビルのにいた息子
12の初めの曜。
教の仲たちと、しい忘会をした。
駅くので、温かい鍋を囲んだ。
佳代さんも緒だった。
「澄さん、最顔がいいわね」
佳代さんがそう言った。
私は笑った。
「そうかしら」
「2階に学さんが来たんでしょう」
「ええ。結さんっていうの」
佳代さんはうなずいた。
「どう?」
私はし考えた。
「気を遣うこともあるけど、ったより自然に暮らせているわ」
佳代さんは笑った。
「それはよかった」
私は続けた。
「結さんは勉が忙しいから、ほとんど自分の部にいるの。でも、々『おやすみなさい』って声が聞こえるのよ」
佳代さんは目を細めた。
「それくらいが、ちょうどいいのかもしれないわね」
私はうなずいた。
忘会が終わったのは、午8をし過ぎた頃だった。
帰り、私は駅の通りを歩いた。
その先に、陽菜が通う学習塾の入ったビルがある。
何気なく入を見ると、見覚えのある背があった。
隆之だった。
コートを着て、腕計を見ている。
その、スマートフォンを確認した。
私はしれた所でを止めた。
エレベーターがき、陽菜がてきた。
「お父さん!」
陽菜がり寄った。
隆之はをげた。
「お疲れ。寒くなかったか?」
陽菜は首を振った。
「丈夫」
隆之は陽菜のい鞄を受け取った。
「今はどうだった?」
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「算数のテスト、できたよ」
「そうか。頑張ったな」
2は並んで歩き始めた。
隆之は陽菜の歩幅にわせていた。
私は声をかけなかった。
ただ、そのろ姿を見送った。
以、隆之は「残業があるから迎えにけない」と言っていた。
今も忙しいのだろう。
それでも、仕事の予定を調し、自分で娘を迎えに来ている。
私は胸が温かくなった。
息子は、私がすべてを引き受けなくても、父親としてできることがあった。
そのことを、本もったのだとった。
翌朝、隆之から話があった。
「母さん、昨駅にいた?」
私は驚いた。
「気づいてたの?」
隆之は笑った。
「見違いかとったけど、ろ姿が母さんに似てたから」
私は答えた。
「の仲と事をした帰りだったの」
「そうだったんだ」
私は尋ねた。
「陽菜の迎え、続けてるの?」
隆之はうなずくような声で答えた。
「曜は俺の担当にした。会社にも相談して、できるはめに帰ってる」
私はうれしくなった。
「そう」
隆之はし照れくさそうだった。
「最初は無理だとってたんだけど、やってみたら何とかなるもあってさ」
私は笑った。
「よかったじゃない」
隆之は続けた。
「美穂も、塾のあるは仕事のをし調してる。来の働き方については、職と話してるところ」
私はうなずいた。
「2で考えているのね」
「ああ」
し沈黙があった。
隆之が言った。
「母さん、今度の正、遊びにってもいい?」
私は答えた。
「もちろんよ」
「ちゃんと先に予定を聞いてからく」
私はわず笑った。
「そうしてくれるとうれしいわ」
隆之も笑った。
話を切った、私は窓のを見た。
の朝が庭へ差していた。
親子の関係は、同じにまなければ保てないものではない。
れているからこそ、丁寧に続けられる関係もある。
私はそうった。