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"「2階は貸さない」と告げた母と、解約済みの息子夫婦" 第11話

島根から来た護学

10の初め、さんから連絡があった。

「藤原さん、条件がいそうな学さんがいらっしゃいます。まずはお会いしてみませんか」

私はし緊張した。

「お願いします」

面談は、私のでうことになった。

さんが同席してくれる。

曜の午、インターホンが鳴った。

玄関にっていたのは、柄な若い女性だった。

肩まである髪をろで結び、紺のカーディガンを着ていた。

「初めまして。森結と申します」

私はをげた。

「藤原澄です。どうぞお入りください」

結さんは20歳。

島根県で、京都内の学の護学部に通っている2だった。

現は1暮らしをしているが、部の更期がづき、み替えを考えているという。

「今のアパートの賃がし負担で」

結さんは膝のにを置いて話した。

「アルバイトを増やすことも考えたんですけど、これから実習も増えるので」

私はうなずいた。

「勉が忙しくなるのね」

「はい」

さんが説した。

「今回のような宿は、般な賃貸宅とは活の仕組みが違います。お互いに条件がうか、をかけて確かめましょう」

私は結さんへ尋ねた。

「共同活は初めて?」

結さんは首を振った。

「実では祖母と緒に暮らしていました」

私はし親しみを覚えた。

「そうなの」

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結さんは続けた。

「祖母が台所でお茶を入れる音が、いつも聞こえていたんです。京都へ来てから、部が静かすぎるとじることがあります」

私はわず笑った。

「私も夜になると、が静かすぎるとうことがあるわ」

結さんも笑った。

その、2階を案内した。

結さんは部に入ると、まず窓を見た。

「るいですね」

私はうなずいた。

「向きなの」

「机は置いても丈夫でしょうか」

「ええ。勉するための机が必よね」

結さんは、修の古い机を見た。

「こちらを使わせていただくことはできますか」

私はし考えた。

「希望があれば、残しておくわ」

結さんはうれしそうにをげた。

「ありがとうございます」

1階へ戻り、お茶をみながら話を続けた。

私は聞きたかったことを尋ねた。

「結さんは、夜遅くなることもある?」

「実習の期によっては、帰宅が遅くなるもあるといます」

私はうなずいた。

「連絡だけもらえれば丈夫よ」

結さんはし考えてから、私に尋ねた。

「藤原さんは、緒に暮らすなら、変えたくない習慣はありますか?」

私は驚いた。

自分の希望を、こんなふうに聞かれたことが久しぶりだった。

「曜の教と、朝の散歩かしら」

結さんはうなずいた。

「私も、試験は部で勉するを切にしたいです」

私は笑った。

「それなら、お互いのを守れそうね」

その、すぐに入居を決めたわけではない。

さんは、面談にそれぞれのを聞き、さらに条件を確かめる会を設けると説した。

結さんが帰った、私は玄関にっていた。

議な気持ちだった。

初対面の学さんが、私の教のことを聞いてくれた。

そして、自分の勉についても率直に話してくれた。

互いに何を切にしたいかをってから、緒にむか考える。

本来は、そういう順番なのだろう。

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