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"「2階は貸さない」と告げた母と、解約済みの息子夫婦" 第6話

鴨川の友

翌朝、私は佳代さんと鴨川のを歩いた。

の空はく、川沿いには通勤や通学のがき交っていた。

佳代さんは私より2歳だ。

昔からの友で、夫をくしてから特によく話すようになった。

歩きながら、私はの来事を話した。

佳代さんはを止めた。

「もうマンションを解約したの?」

私はうなずいた。

「私に聞くにね」

佳代さんは眉を寄せた。

「それは困るわね」

「賃が浮けば陽菜の塾代に回せるって」

佳代さんは川を見た。

「塾代も事でしょうけど、澄さんの暮らしも事でしょう」

私はため息をついた。

「たい母親だとわれたみたい」

佳代さんは首を振った。

「断っただけでしょう」

私はうなずいた。

佳代さんは、2まで娘夫婦と同居していた。

今は別々に暮らしている。

「同居ってね、最初は助かることもあるのよ」

佳代さんはゆっくり歩きした。

「買い物を頼めるし、に誰かがいてくれる。それはありがたかった」

私は黙って聞いた。

「でも、しばらくすると、お互いに『してもらって当然』が増えるの」

「そうなの?」

「私が夕飯を作るのも、孫を迎えにくのも、いつのにか予定に組み込まれていたわ」

佳代さんは苦笑した。

「娘も悪気がなかったんでしょうね。頼れるがいると、つい頼ってしまう」

私はうなずいた。

佳代さんは続けた。

「ある、私が友達と旅へこうとしたら、娘に『そのは困る』って言われたの」

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私は驚いた。

「旅を?」

「そう。私の予定なのにね」

佳代さんはち止まり、私を見た。

「澄さん、寂しいことと、誰かの都にわせて暮らしたいことは別よ」

私はその言葉を胸にしまった。

佳代さんは笑った。

「同居が悪いわけじゃないの。よく話しって、緒に暮らせる族もいるでしょう。でも、先に全部決められたら困るわ」

私はうなずいた。

「そうね」

「息子さんたちは、澄さんが断るとってなかったんでしょうね」

「そうだとう」

「だったら、断ることもあるんだって、今ってもらうしかないわ」

私はし笑った。

「72歳になって、こんなことで悩むなんてね」

佳代さんはるく言った。

「72歳だからこそよ。これからのをどう使うか、自分で決めなきゃ」

川面に朝が反射していた。

私はく息を吸った。

へ帰ったら、もう1度、自分の暮らしについて考えよう。

そうった。

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