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"「2階は貸さない」と告げた母と、解約済みの息子夫婦" 第5話

戸を閉めた夜

息子夫婦が帰った、私は卓を片づけた。

湯のみには、お茶が半分ほど残っていた。

美穂さんの帳が置かれていた所に、角い跡がついていた。

私は布巾で拭いた。

それだけのことなのに、妙に疲れていた。

夕方になり、戸を閉めた。

2階の窓も確かめた。

修がいた頃は、夕方になると階段から声がした。

「、閉めておいたぞ」

今は自分でがらなければならない。

すりにつかまって階段をりながら、美穂さんの言葉をいした。

『夜に何かあっても、誰も気づかないんですよ』

確かに、そのとおりだ。

それでも、私は息子夫婦と同居する決がつかなかった。

理由は、はっきりしていた。

2は、私がどんな暮らしを続けたいかを聞かなかった。

2階に何が置いてあるのかも、確かめなかった。

修の斎を残したい気持ちも、らなかった。

私が教へ通っていることはっていたはずなのに、それをどこまで事にしているかは考えなかった。

同居すると決めてから、私へらせた。

その順番が、どうしても受け入れられなかった。

私は仏壇のに座った。

修の遺へ声をかけた。

「あなたなら、どうしたかしら」

もちろん返事はない。

私はし笑った。

修は隆之に甘い父親だった。

けれど、約束については厳しいだった。

隆之が子供の頃、友達と旅へく計画を勝に決めてきたことがあった。

私たちへ相談するに、参加すると返事をしてしまったのだ。

修は鳴らなかった。

ただ、こう言った。

「の予定が必なは、先にそのに聞きなさい」

私はその言葉をいした。

今も、同じではないだろうか。

息子夫婦が困っていることは分かる。

宅費がいことも、子育てにおがかかることもっている。

でも、私のとは、相談なしに使っていいものではない。

私は話の横に置いていたノートをいた。

そこへ、自分の予定をきした。

朝の散歩。

曜の。

に2回の町内の集まり。

友との。

孫を預かれる。

そして、断りたいこと。

いてみると、私の活はっていたより忙しかった。

私はノートの最に、くいた。

『自分のを、自分で決める』

それは、夫の、忘れかけていたことだった。

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