"「明日から母をやめます」結婚前夜、席次表を消した私" 第11話
あの子は、最も憎んでいた父親と同じで、自分をしてくれる夫を支配しようとしていたのだ。
私は、亮介さんに返信を打った。 を交えず、現実な解決策だけを箇条きで伝えた。
『亮介さん。あなたが自分を責める必は切ありません。 奈央のは、誰かが無限に犠牲になることで埋まるものではありません。 、区役所の「子ども庭支援センター」にでってください。 産産のヘルパー派遣事業、ファミリーサポート、民の預かりの続きをすべて申請してください。 費用はかかりますが、のを庭に入れることが、今のには絶対に必です。 そして、奈央さんに「プロのを借りてで育てていこう」と伝えてください。 あなたが倒れたら、まれてくる子供が番傷つきます。踏ん張ってください』
数分、亮介さんから『ありがとうございます。、必ず役所へきます』とい返事があった。
この青は、逃げさずに現実と戦おうとしている。 父親のようにに全てを押し付けるのではなく、自分の庭の責任を背負おうとしている。 そのことだけが、暗ののさな救いのようにえた。
が吹き始めた。 義父の回忌の法が、森本の菩提寺で執りわれることになった。
本来なら、別居の私がる筋いはない。
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だが、法のに親族を交えて「婚および今の義母の介護負担に関する最終協議」をうと、弁護士を通じて俊彦から正式な呼びしがあったのだ。
逃げるつもりはなかった。 親族ので、すべてを法に清算する。 その覚悟を決めて、私は寺の広へと向かった。
広には、すでにい親戚が集まっていた。 座には、喪を着た俊彦がふんぞり返っている。 その隣には、子に乗った義母・。 そして座の隅には、お腹のきくなった奈央と、やつれた顔の亮介さんが並んで座っていた。
私が敷居を跨いだ瞬、広の空気がピシリと張り詰めた。
親戚たちの線は、結婚式ののような方な敵ではなかった。 病院での義母のLINEの件をっているためか、どこか居悪そうに、探るような目を向けてくる。
読経が終わり、僧侶が退した途端だった。
俊彦が、わざとらしくきく咳払いをし、膝のにを置いた。
「皆様、本はお集まりいただきありがとうございます。法のではございますが、親族の男として、皆様にご報告と確認をしておかなければならない事配がございます」
俊彦のよく通る声が、静まり返った広に響いた。 その目は、まっすぐに部の隅に座る私を捕らえている。
「妻の佳代から、婚の調を申してられております。
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私はこれまで、連れ添ったもあり、母の介護やのことを考え、なんとか関係を修復しようと寛なで待っておりました。……しかし、彼女には切の反省のが見られません」
親戚の何かが、顔を見わせる。
俊彦は満そうに顎をしゃくり、さらに声を張りげた。
「奈央のお腹には、しい命が宿っています。森本の初孫です。本来なら、族丸となって支えうべきこのな期に、佳代は実の娘の頼みすら酷に拒絶した。……もはや、この女に母親の資格も、森本のを守る気概もないことはです」
俊彦は懐から、枚の類を取りした。
「よって、私は婚にすることにしました」
広がざわりと揺れた。 俊彦は笑いを浮かべ、勝ち誇ったように私を見ろした。
「ただし! 条件がある」
その声は、広の井にまで届くほど傲だった。
「今、奈央が無事に産しようが、森本のに何が起ころうが、佳代には切孫の顔は見せない。病院の敷居も跨がせない。おが勝に捨てただ。度と『おばあちゃん』面して擦り寄ってくるな。親族同、この女を森本から永久に追放し、完全な赤のとして扱う。……それでいいな、皆様!」
俊彦は、親戚たちを見渡した。 初孫を「質」に取れば、私が泣き崩れて元にすがりつくと確信している顔だった。
子供のいない私にとって、育てた奈央の子供――孫のこそが、最の点だと踏んでいたのだ。